賃貸のはずが…まさかの250万円マンションに出会った話

賃貸を探していたはずなのに、まさかの250万円のマンションを見つけることに!
ただの検索のつもりが、思わず『買う』ことを考えてしまうほどの物件でした。

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賃貸を探していたら、気になる物件を発見!

引っ越しを考え始めてから、いろいろな物件をチェックしていました。
希望条件に合う賃貸物件を探していたものの、『ペット可』はあっても『猫可』の物件は意外と少なく、なかなかピンとくるものが見つかりませんでした。
そんなある日、ふとした思いつきで中古マンションの情報を見てみました。
昔、競売物件を調べたことがあったので、『もしかしたら賃貸より安くていい条件のマンションもあるかも?』という軽い気持ちでした。
すると――目に飛び込んできたのは、なんと250万円という価格のマンション。
築浅で条件も悪くないし、『これは…アリなのでは!?』と思いました。

250万円のマンション…これって買い?

そのマンションは、今住んでいる場所からは地方に向かって約1時間、最寄り駅からバスで20分。一見、アクセスは少し遠いものの、バス停は建物の目の前にあり、意外と便利そう。
しかも、間取りも理想的。
広々とした16畳越えのLDKに、2LDKタイプと1LDKタイプがあり、どちらも生活しやすそうな造りです。さらに、水回りは最新の設備で、バリアフリー仕様。オートロックももちろんついていて、建物もRC造(鉄筋コンクリート)で、耐久性もしっかりしていました。

ただ、管理費は少し高め。とはいえ、24時間駆けつけサポートや住民専用の大浴場、管理人の常駐といった充実したサービスがあります。この管理費をどう判断するかが、購入の大きなポイントかも。

そして何より、写真を見るだけで「住みたい!」と思える物件でした。
室内はシンプルで洗練されていて、広々とした解放感。
これで250万円…!?

わたしが今からローンを組んで2000万円相当のマンションを買うのは現状不可能です。
ですが、頭金を250万+諸費用を支払い、月々の管理費等を支払う(ローンの返済のように)と考えることで手に入れられるチャンスだとおもいました。「これ、絶対にいい買い物なのでは…?」とワクワクしながら、さらに詳しく調べてみることにしました。

重要なのは価格だけじゃない…見落としていたポイント

250万円という価格を見たときは、『これなら買えるかも!』と心が踊りました。でも、冷静になって考えると、もちろん物件価格だけでは済まないですよね。
そこで、どんな諸費用がかかるのかを詳しく問い合わせてみました。

結果はこちら(1LDKの場合)

物件価格2,500,000
管理費36,710
修繕積立金3,900
借地料(残29年)7,000
仲介手数料330,000
火災保険100,000
固定資産税・管理費積立金清算金150,000~200,000
登記費用300,000~350,000
新規入居時修繕積立加算金300,000
合計約3,927,610~4,007,610

ざっくりですが、物件価格の約1.6倍くらいの総額になりそうですね。
「250万円のマンション」と思っていたら、諸費用を含めると約400万円近くになり、想像よりも負担が増えることが分かります。

ここで一番「??」となるのが借地料。もちろん価格が破格なので何かはあると分かっていましたが、土地の権利の問題が発覚しました。
マンションの土地には『所有権』と『地上権(借地権)』というものがあります。
地上権の場合、一定期間が過ぎると更地に戻さなければならないケースと契約を延長してさらに借地を続けることが出来るケースがあります。

契約を延長できるなら…とも思いましたが、このマンションの場合は契約終了後、更地に戻さなければならないタイプ。
つまり、いくら気に入って住んでいたとしても、将来的には強制的に手放すことになる可能性があるんです。ここで、本当に買うべき?と改めて考え直しました。

マンション購入の判断で大事にしたいこと

こうして詳細を調べていくうちに、マンション購入には価格だけでは見えないポイントがたくさんあることを実感しました。

たとえば、土地の権利
借地権付きの場合、契約終了時には更地に戻す必要があるだけでなく、修繕積立金が不足すれば追加徴収の可能性もあること。
もし契約終了前に住んでいる人が亡くなった場合、相続人は放棄できるけれど、他の財産まで全て放棄する必要があるという点も、見逃せないポイントでした。

さらに、もしこの物件を手放すことになった場合――。
売却しようとしても、借地権の残り期間が少ないと買い手がつかない可能性がある。
そのために、売るなら最低でも10~15年の余裕を持って手放す必要があることも分かりました。

こうしたポイントを総合的に考えると、マンション購入を判断する際には「価格の安さだけで決めないこと」が大切だと分かりました。
目の前の条件だけでなく、長期的な視点で住み続けることができるか、将来的にどうなるかをしっかり考えることも大切ですね。


さいごに

借地権付きのマンションは、契約終了時に更地に戻す必要があったり、住み続けるための条件があることを考えると、長期的な視点での検討が必要になります。

でも、人によっては「それでも気に入った物件ならアリ」と思うかもしれませんし、逆に「やっぱり土地の所有権があるほうが安心」と考える人もいるでしょう。

どんな選択が最適かは、その人のライフプランや価値観次第なんだろうな、と改めて思いました。

これからマンションを購入しようと考えている方は、価格や設備だけではなく、土地の権利関係も含めてじっくり検討してみると、後悔しない選択ができるかもしれません。
もしこの記事が、そういった視点を持つヒントになったなら、とても嬉しいです。

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