編み物を始めるときに「どの毛糸と編み針を使えばいいのかな」と迷うことはありませんか?本の指定通りの毛糸が見つからなかったり、お手持ちの毛糸で編みたいと思ったりすることもあると思います。そんな時に 毛糸の番手 や 編み針の号数 を知っておくと、代替の糸でも安心して編むことができます。
この記事では、編み針と毛糸のサイズの関係や、選び方のポイントをまとめています。基本を理解すると、より自分に合った編み物が楽しめるようになりますよ。
編み針の号数とは
編み針には号数があり、針の太さによって編み上がりの密度や風合いが変わるため、選び方がとても大切です。
「ゆったりと編みたい」「きつめに編みたい」と思ったときは、基本のサイズから±2号程度で調整するのがおすすめです。例えば、柔らかく仕上げたいなら少し太めの針を、目をしっかり揃えたいなら細めの針を選ぶと良いですよ。
棒針とかぎ針の違い
- 棒針
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左右2本の針で編み進めるタイプ。輪針も棒針の仲間で、筒状に編むことができる。
- かぎ針
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1本の針先にフックがついていて、引っかけながら編むタイプ。細かな模様編みがしやすいのが特徴。
針の号数の目安
号数が大きいほど針が太くなり、編み目がゆったりとした仕上がりに。逆に号数が小さいほど、目が詰まったしっかりした編み地になります。
編み針の種類 | 号数 | 太さの目安 |
---|---|---|
棒針 | 6号~8号 | やや厚みのある編み地 |
棒針 | 10号以上 | ふんわりとした編み地 |
かぎ針 | 4号~6号 | 小物や細かな模様編みに適している |
かぎ針 | 7号以上 | ゆるめの編み地に適している |
針の太さのサイズ表


毛糸の番手とは
毛糸の番手は、糸の太さを数値で表したもの。番手を知ることで、適切な編み針を選びやすくなります。
番手の計算方法
番手は「メートル ÷ グラム」で求めることができます。
例えば、50gの毛糸が200mある場合、その番手は 200 ÷ 50 = 4 になります。
番手ごとの特徴
番手が大きくなるほど糸が細くなり、小さいほど太くなります。
超々極太 ちょうちょうごくぶと | 超極太 ちょうごくぶと | 極々太 ごくごくぶと | 極太 ごくぶと | 並太 なみぶと | 合太 あいぶと | 中細 ちゅうぼそ | 合細 あいぼそ | 極細 ごくぼそ |
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0.3番手以上 | 1番手 | 1.2番手 | 1.0~1.9番手 | 1.9~2.9番手 | 2.5~4番手 | 3.5~5番手 | 4.8~8番手 | 8~12番手 |
8mm以上 | 5~7mm | 4~5mm | 3~4mm | 2~3mm | 1.8~2mm | 1.4~1.6mm | 1~1.2mm | 0.8~1mm |
本の指定サイズがなくても大丈夫。代替の毛糸&針の選び方
編み物の本には、特定の毛糸の品番や編み針の号数が記載されていることが多いですが、必ずしも同じものを用意する必要はありません。
サイズ選びのコツ
- 似た番手の毛糸を選ぶと、仕上がりの雰囲気を大きく変えずに編むことができる。
- 編み針の号数を調整することで、ゆるめ・きつめの編み地のバランスを取れる。
試し編みをしたときに、思ったよりサイズが小さくなってしまった場合は、編み針の号数を1~2号大きくすることで調整ができます。
例えば、10%ほど編み地が小さい場合、針を1号アップして再度試してみると、適切なサイズに近づきます。
編み方には個々の手の力加減やクセが影響するため、「ぴったりのサイズにするにはどうしたらいい?」と迷うこともあるかもしれません。そんな時は、自然に編みながら微調整していくのが一番失敗しにくい方法です。スワッチを作って確認しながら、自分に合った編み方を見つけてみてください。
試し編みで確認する
実際に小さな試し編み(スワッチ)を作って、目の詰まり具合や編み地の雰囲気を確認すると、失敗しにくくなります。
Clover ニットゲージ「トリオ」
編み針の号数やゲージ(編み地の目数・段数)を測るための便利なアイテムです。試し編み(スワッチ)をしたときに、「この編み地のサイズは合っているかな?」と確認するのにぴったり。
スワッチを編んだ後、このゲージを使って目の詰まり具合やサイズを測ることで、編み図通りに仕上がるかをチェックできます。編み針の号数も簡単に測れるので、「この針の号数が消えてしまった…」というときにも役立ちます。
編み物を始める方にも、より仕上がりをきれいにしたい方にもおすすめのアイテムです。
おすすめの編み物道具
編み物を快適にするための道具を紹介した記事もあります。初心者の方にもぴったりの編み針や便利グッズをまとめているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

おわりに
毛糸の番手や編み針の号数を知っておくと、作品づくりがもっと楽しくなります。選び方のコツを理解すれば、指定の毛糸がなくても代替の糸や針を使って自分らしく編むことができます。
編み物は、道具や糸の組み合わせによって、さまざまな表現ができる奥深い趣味。サイズ選びの知識を活用しながら、自由に編み物を楽しんでみてくださいね。