キャットゲージの必要性について
「狭いところに閉じ込めるのはかわいそう」猫を愛する飼い主さんの間で、よく聞かれる声ですよね。私自身も同じく「かわいそう派」でした。でも、それはケージなしでも問題なく過ごせる環境だったからこそ言えたことかもしれません。
実際のところ、猫との暮らし方は、飼い主さんの生活環境によって変わってきますよね。一人暮らしの方や、小さなお子さんがいる家庭だと、安全のためにケージが役立つこともあります。
「ケージってやっぱり必要なのかな?」と悩んでいる方もいるかもしれません。子猫の時期や災害への備え、多頭飼いのときなど、ケージが活躍する場面はいろいろあります。
この記事では、実際に経験したことや調べたことをシェアしながら、ケージの使い方や工夫についてお伝えしていきます。ぜひ、猫との暮らしの参考にしてみてください

子猫の場合
一般的には、子猫の飼育にはケージの用意が推奨されているようです。
しかし、猫を閉じ込める、という目的ではありません。
結論だけ言うと、ケージは少なくとも生後5ヶ月~10ヶ月程度までは用意しておくことがおすすめと言われています。
子猫がケージに慣れることで得られるメリット
事故やケガの防止
誤飲の防止 落ちている小さなものを誤って食べてしまうリスクを減らす
安心できるスペースの確保 怖いときや休みたいときに落ち着ける場所を作る
子猫は元気いっぱいで、何にでも興味を持ちます。そのため、室内を自由に動き回れるようになる前に、安全なスペースを確保してあげることが大切です。特に、生後3ヶ月頃までは、家具の隙間に入り込んで動けなくなったり、思わぬものを誤飲してしまうことも少なくありません。こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、最初のうちはケージを活用しながら、安全な環境づくりを意識すると良いですね。
成猫の場合
成猫になると自由に過ごす時間が増えますが、環境によってはケージがあることで安心できる場面が意外と多いものです。
成猫がケージに慣れていると便利な場面
病気やケガのとき
自然災害の際の安全確保 地震や台風のとき、ケージが避難スペースになる
来客時や騒音対策 知らない人や大きな音があるときに落ち着ける場所を作る
多頭飼いでのトラブル回避 新しい猫を迎えたとき、お互いが慣れるまでのスペースを確保
病気になったときや避妊・去勢手術後には、しっかり休める静かな空間があるとストレス軽減につながります。
また、地震や台風などの災害時には、ケージの中にいることで落下物から身を守ることができる場合もあります。特に、猫はパニックになるとどこかに隠れようとするため、安全な場所としてケージを活用できると安心ですね。
来客時や家の近くで工事がある場合など、大きな音や環境の変化があると猫がストレスを感じることがあります。そんなとき、自分だけの落ち着けるスペースがあることで、不安を軽減できます。
さらに、多頭飼いの場合は、新しい猫を迎えた際にケージが「慣れるための空間」として役立ちます。初対面の猫同士をいきなり一緒にすると縄張り争いが起こることがあるため、一定期間はケージを活用することでスムーズに関係を築きやすくなります。

ケージを利用するときに気をつけたいポイント
長時間閉じ込めない
温度管理をしっかりする 部屋の温度は21~28℃を目安に調整
直射日光を避ける 暑い季節は日差しが当たる場所を避ける工夫を
罰として使わない ケージは安心できる場所として活用する
トイレや寝床の配置を考える 猫が快適に過ごせる環境を整える
猫がケージで過ごす時間は、できるだけ快適でストレスの少ないものにしたいですよね。まず、長時間閉じ込めるのは避けましょう。猫は自由に動き回ることでストレスを発散するため、長時間ケージの中にいると運動不足になったり、精神的に負担がかかることがあります。半日以上の使用は避け、できるだけ開放的に使うのがおすすめです。
また、温度管理も大切です。猫は寒さよりも暑さに弱いので、室温を21~28℃の範囲で保ち、夏場はエアコンを活用するなどの工夫をすると快適に過ごせます。直射日光が当たりすぎる場所にケージを置いてしまうと、夏場は熱中症のリスクが高まるので注意が必要ですね。
ケージを罰として使うのも避けましょう。猫は「閉じ込められたから反省する」ということはありません。それどころか、飼い主さんへの信頼が薄れてしまう可能性もあるので、ケージは猫にとって安心できるスペースとして使うのが理想です。
さらに、トイレや寝床の配置にも気をつけたいところです。狭いケージだと、トイレのすぐ近くで食事をすることになってしまうため、衛生面を考えて広めのケージを選び、トイレの配置に気を配ると良いですね。
猫のケージを選ぶときのポイント
トイレが設置できるサイズを選ぶ
上下運動ができる構造を選ぶ 2階建て以上のケージなら、遊びながら過ごせる
掃除がしやすい素材や構造を選ぶ 扉の位置や素材をチェックして、清潔に保ちやすいものを
設置場所に適したサイズを選ぶ 置き場所のスペースを考慮し、日当たりや風通しも考える
子猫のケージを選ぶ際は、まずトイレの設置ができるかどうかをチェックすることが重要です。子猫のうちは、小さなトイレを使うことが多いですが、成長するにつれてサイズが合わなくなることもあります。購入前にケージのサイズとトイレのサイズを確認し、余裕を持って設置できるかどうかを考えましょう。
また、上下運動ができる構造のケージを選ぶことで、子猫が遊びながら過ごすことができます。特に2階建てタイプのケージは人気があり、限られたスペースの中でも運動量を確保できるのでおすすめです。ただし、3階建てのタイプはかなり高さがあるため、部屋のスペースに合わせて検討しましょう。
掃除のしやすさも大切なポイントです。ケージの中は猫の毛やホコリ、猫砂で汚れやすいので、扉の配置や素材をチェックし、掃除がしやすいものを選ぶと長く快適に使えます。プラスチック製などの丸洗いできるタイプなら、より清潔を保ちやすいですね。
最後に、設置場所に適したサイズを選ぶことも重要です。ケージは適度に日光が当たり、風通しが良い場所に置くのが理想ですが、直射日光が強すぎると夏場に暑くなってしまうため、調整が必要です。部屋のレイアウトに合わせて、適したサイズを選びましょう。
おすすめのケージ
ケージ内にトイレなども置きたい場合はこちらがおすすめ
キャスター付き&ワイド扉 – キャスターで移動がラクラク。各段に(W)43cm×(H)45cmのワイド扉があり、猫や物の出し入れがスムーズ。トイレやお水の交換も簡単!
広々スペース – 多頭飼いにも対応。棚板の位置を自由に調整でき、ベッドやおもちゃを置いて快適な空間に。猫がケージに慣れない場合は、お気に入りの物を入れると◎
ストレス&運動不足を解消 – 子猫やシニア猫でも登り下りしやすい梯子付き。耐荷重約8kgの棚板で、リラックスしながら過ごせる。
スライド式ロック – 猫用ドアは鍵付きで、いたずら開けを防止。留守番時も安心。
簡単組立&自由なレイアウト – パーツをはめるだけで簡単に組み立て可能。自由にアレンジでき、一段・二段タイプとしても使える。DIY感覚で楽しめる!
こちらのタイプでしたら、あとから縮小もでき、専用の出入り口があるので便利です。
2段タイプ、1段タイプもありますよ。
人気のコンパクトタイプはこちら
シンプル&コンパクトデザイン – マットな質感でインテリアに馴染みやすく、場所を選ばず設置可能
タテの空間活用 – 2枚の棚板で上下運動を促し、ゆったりくつろげるスペースを確保
お世話しやすい設計 – 天井扉付きで猫の様子を見守りやすく、掃除やアイテムの出し入れもスムーズ
ハンモック&広いフレーム – 頑丈なS字フックで固定されたハンモックで快適なリラックス空間を演出
トイレスペースにも対応 – 置き場を確保できるので、お部屋をすっきり整えられる
安心の設計&素材 – 剛性の強いスチール製の線材を使用し、傷やサビに強い粉体塗装加工で耐久性◎
広い扉&しっかりロック – 3カ所の扉が大きく開き、猫の出入りやお世話が簡単。いたずら防止ロック付きで安心
キャスター付きで掃除もラクラク – ケージを簡単に移動できるため、ほこりや猫砂の掃除がスムーズ
簡単組み立て – ジョイントパーツで簡単に設置。棚板の取り付けにはプラスドライバーが必要
選べる2カラー – 部屋の雰囲気に合わせて好みのカラーを選択可能
ケージは必要?ライフスタイルに合わせて考える
災害時や緊急時の備え
子猫期には安心のスペースになる 誤飲や事故防止のため、生後5~10ヶ月頃までは特におすすめ
多頭飼いでは管理しやすい 健康チェックやトラブル防止のための専用スペースとして活用
猫に快適な使い方がポイント 長時間閉じ込めず、開放的に使うのが理想
ケージの必要性は、猫の環境やライフスタイルによって変わります。たとえば、地震や災害時には、ケージが避難場所として役立つこともあり、病気や手術後の療養スペースとしても活用できます。特に子猫期には、安全な場所としてケージを用意することで、誤飲やケガのリスクを減らせます。
また、多頭飼いの場合は、感染症予防やストレス軽減のために一時的な専用スペースとして使うのも有効です。ただし、ケージ=閉じ込める場所ではなく、猫が快適に過ごせる環境づくりが大切です。必要な時だけ活用し、普段は自由に出入りできるようにするのが理想的ですね。
結局のところ、ケージが必要かどうかは「飼い主さんのライフスタイル次第」。うまく活用すれば、猫との暮らしをより快適にする手助けになるかもしれません
我が家でのケージ活用例(生後3か月の子猫)
生後3か月の子猫を迎えたとき、急いでケージを購入しました。最初はコンパクトサイズのケージを選びましたが、子猫用のトイレを置くには十分な大きさで、場所の選択肢も広がりました。ただ、成長するとトイレのサイズが合わなくなり、出し入れが少し不便になることもありました。
急な準備でもコンパクトサイズなら対応しやすい
子猫用トイレを設置できるスペースがある 清潔を保ちやすい
上下運動用の棚板付き 成長に合わせて遊びながら過ごせる
キャスター付きで移動がラク 使い勝手は良いが、高さに注意
上下運動ができる棚板付きのタイプだったため、遊びながら過ごせる点はよかったですが、子猫のうちは上段へ登るために踏み台が必要でした。また、キャスター付きで移動しやすいのは便利でしたが、子猫にとっては高さが少し負担になることも。結果的にキャスターを外して使うことにしました。
こうした実際の経験を踏まえ、ケージを購入する際は「いつまで使うのか?」を考えながら、サイズや機能を慎重に選ぶのが大切だと感じました。今では100均のネットを活用する方法や、段ボールハウスを作る選択肢もあるので、ライフスタイルに合わせて工夫するのも良いですね。
ペットボウルを購入してみた話
うちの猫は水を飲むとき、なぜか手を入れてみるクセがありました。その結果、周囲が水浸しになってしまうことが頻繁に…。さらに、床に置いたボウルはよく倒れてしまい、こぼれた水の掃除がちょっとしたストレスに。
そこで、ケージ内でも安定して使える固定タイプのペットボウルを導入してみました。初めて設置した日は、「これなら倒れないし、掃除も楽になる!」と期待しつつ様子を見ていたのですが、まさかのハプニングが。棚から降りたときに着地に失敗して、見事にボウルの中へ…。
そんなちょっとした失敗もありつつ、今ではすっかり慣れて、快適に使えるようになっています。ペットボウルを選ぶときは、猫のクセや行動パターンを考えて、安定性や掃除のしやすさを重視するのがおすすめです



取り付けの工夫次第で、ケージがOPENでもCLOSEでも使えるようにできます。
ケージはライフスタイルに合わせて活用を
安心できるスペースとして使える
子猫期にはあると便利 誤飲や事故を防ぎ、トイレの管理もしやすい
多頭飼いなら活用のメリットあり 健康管理やストレス軽減に役立つ
快適な環境づくりが重要 猫にとって居心地のいいスペースを意識する
「ケージ=閉じ込める場所」ではなく、猫が安心して過ごせる空間としてうまく活用することが大切です。特に子猫の頃は、安全管理の面でケージがあると便利ですが、成長とともに自由に動ける環境を整えていくのが理想です。
また、多頭飼いの場合は、猫同士の距離感を調整したり、健康管理をしやすくするためのスペースとして使うのも有効。完全に不要になるケースもありますが、災害時や病気のときに備え、「猫が落ち着ける場所」としての選択肢を持っておくのも一つの考え方です。
最終的に、ケージの必要性は猫の性格や生活環境次第。適切に活用することで、より快適な暮らしができるかもしれません。