子供たちの虫歯予防に!保護者ができること

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虫歯のない子は歯医者を怖がらない

私は長年にわたり歯科医院で経験を積んできました。
子供の虫歯予防にはさまざまな方法がありますが、今日はシンプルで確実なアドバイスをお伝えします。これは私自身の子どもや、親戚、友人の子どもたちでも実証されており、妊娠前から意識して伝えてきた内容です。

虫歯予防のポイント

1. 飴を与えない

飴は虫歯の大きな原因となります。ノンシュガーでもNGです。ただし、お友達からもらったり、関西のおばちゃんに「飴ちゃんどうぞ!」と勧められたときは例外としてOKにしましょう。
また、子どもが歯磨きをした後は、必ず仕上げの確認をしてあげてください。

私の助言を守った子供たちは大学卒業まで虫歯ゼロでした。もちろん、まれに歯(エナメル質)が弱い子もいるため、100%とは言い切れませんが、歯は一生もの。できるだけ守ってあげましょう。

2. 虫歯ができる仕組み

キャンディやチョコレートのように口の中に長く残るものは、虫歯のリスクが高いお菓子です。特にキャンディは、糖分が歯の隙間に入り込み、虫歯菌の温床になりやすいと言われています。

「甘いものを避ければ虫歯にならない」と思うかもしれませんが、それは誤解です。
柑橘類の食品や飲み物など、酸性の食品はダイレクトに歯を溶かします。リスクの高さは以下の順です。

  1. 酸性食品(柑橘類、ジュースなど)
  2. 糖質(キャンディ、チョコレートなど)
  3. 炭水化物(米、小麦粉など) ※唾液で分解され糖質に変わるためリスクがある

口内に長く残った糖分が虫歯菌のエサとなり、大量の酸を生み出すのが虫歯の原理です。水やお茶以外の飲み物、野菜、果物、調味料にも糖分や酸性物質が含まれています。

 

虫歯予防には、まずキャンディなどのハイリスクな間食を排除し、次に飲食物に十分気を使って日常ケアを怠らないようにしましょう。

虫歯のできる仕組み

歯の図鑑(ずかん)|小学生のみなさんへ|小学生歯みがき研究サイト 歯みがKids

予防策として試してみてほしいこと

歯磨き後に「ノンシュガーのキシリトールガム」を噛むのは、クリニックの院長が実践していた方法です。
歯垢の取り残しをガムで補う発想ですね。本来ならフロスや歯間ブラシを使うのが理想ですが、子供にはハードルが高いかもしれません。ガムなら簡単に取り入れられます。

大切なこと

「子供が歯を磨かなかったから虫歯になった」と叱る保護者がいますが、それは違います。
大人でさえ虫歯を作るのに、子供任せにするのは責任転嫁です。虫歯予防には親のサポートが不可欠です。

私は現役で働いていた頃、患者様によくこう伝えていました。
「年齢を重ねて、おしゃれや趣味が変わっても、最後まで楽しめるのは食事です。歯が健康なら、人生の楽しみを守れます。」
一生使う歯、大切にしてくださいね。

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