猫用キャリーバッグ完全ガイド｜通院・災害・旅行・用途別の選び方とおすすめ10選

通院や旅行、防災時など、キャリーバッグは猫との暮らしに欠かせないアイテム。
でも、サイズ・素材・形状・開閉方法など選択肢が多く、どれが本当に安心できるのか迷ってしまう事も多いでしょう。

この記事では、猫の性格やシーン別の使い方に合わせた選び方から、わがやのじゅにあに実際に使ってみてわかったポイント、飼い主さんと猫の双方が安心できる工夫まで、わかりやすく解説します。

「うちの子にぴったりのキャリーバッグが見つかって、移動も安心になった」──そんな未来につながるよう、実体験と読者目線を大切にまとめました。

なぜキャリーバッグが必要？活躍する5つのシーン

「家から出ないし、キャリーバッグは必要ないかも」と思っていませんか？
実は、キャリーバッグは猫との暮らしで想像以上に活躍します。

1. 動物病院への通院

ワクチン接種や健康診断、体調不良時など、病院に連れて行く機会は意外と多いもの。抱っこやダンボールでの移動は、脱走のリスクが高く危険です。

2. 災害時の避難

地震や火災などの緊急時、キャリーがないと猫を連れて避難できません。キャリーは避難先での猫の居場所にもなります。

3. 引っ越し

環境が変わる引っ越しは、猫にとって大きなストレス。安全に移動でき、新居でも安心できる空間を提供できます。

4. 長距離の移動・旅行

車や公共交通機関での移動には、猫専用のキャリーが必須。周囲への配慮としても必要です。

5. 来客時の一時的な隔離

来客が苦手な猫は、キャリーに入って別室で過ごすことでストレスを軽減できます。

• 注意 普通のリュックやボストンバッグは、脱走防止機能や適切な強度がなく危険です。必ず猫専用のキャリーバッグを用意しましょう。

キャリーバッグの4つのタイプ｜特徴とメリット・デメリット

キャリーバッグは大きく4つのタイプに分かれます。それぞれの特徴を理解して、用途に合ったものを選びましょう。

タイプ1：ハードキャリー（プラスチック製）

特徴

プラスチック製の箱型キャリー。クレートタイプとも呼ばれます。

メリット・デメリット

メリット	デメリット
丈夫で衝撃に強い 災害時にも安全性が高い 汚れに強く、丸洗いできる 普段からハウスとして使える 猫を出し入れしやすい（特に上開きタイプ） 飛行機移動にも対応（IATA基準クリア製品）	重い（1.5〜2kg程度） かさばる、収納場所を取る 長時間の徒歩移動は腕が疲れる

おすすめの用途

• 車での移動
• 飛行機での移動
• 災害時の避難用
• 動物病院への通院

こんな猫におすすめ

• 大型猫
• 暴れやすい・噛みグセがある猫
• 外出が苦手で安定感が必要な猫

タイプ2：ソフトキャリー（布・ナイロン製）

特徴

布やナイロン素材で作られた軽量キャリー。

メリット・デメリット

メリット	デメリット
軽い（1kg前後） 価格が比較的安い ファッション性が高い 肩掛け・斜めがけができる 折りたたんでコンパクトに収納できる	型崩れしやすい 汚れが取りにくい 暴れると破れる可能性 ハードタイプより安定感に欠ける

おすすめの用途

• 徒歩での移動
• 近場への短時間移動
• おとなしい猫の通院

こんな猫におすすめ

• 小型・中型の猫
• おとなしい性格の猫
• 外出に慣れている猫

タイプ3：リュックタイプ

特徴

背負えるタイプのキャリー。両手が空くのが最大の特徴。

メリット・デメリット

メリット	デメリット
両手が自由に使える 体への負担が分散される 徒歩・自転車での移動が楽 子どもと手をつないで移動できる 前抱き対応タイプなら猫の様子が見える	暑い日は背中が蒸れる ハードタイプより安定性に欠ける 中の様子が見えにくい（背負った場合）

おすすめの用途

• 子連れでの移動
• 徒歩・自転車での通院
• 階段の多い場所への移動

こんな猫におすすめ

• 比較的おとなしい猫
• 5kg以下の小型・中型猫
• 短〜中距離の移動が多い猫

タイプ4：カートタイプ

特徴

キャスター付きで引いて歩けるタイプ。

メリット・デメリット

メリット	デメリット
大型猫や多頭飼いに対応 長時間の移動でも疲れない 重さを感じず楽に移動できる バッグ部分を取り外せるタイプも	価格が高め かさばる、重い 段差や階段に弱い 電車やバスでは邪魔になることも

おすすめの用途

• 大型猫の通院
• 高齢の飼い主さん
• 長距離の徒歩移動
• 多頭飼いの同時移動

こんな猫におすすめ

• 大型猫（7kg以上）
• 多頭飼い（2匹同時移動）
• シニア猫（重い・動きにくい）

失敗しないキャリーバッグの選び方｜5つのチェックポイント

1. サイズは「猫の体長×1.2倍」が目安

適切なサイズの基準

• 伏せた状態で入れる高さ
• 猫が中で方向転換できる広さ
• 小さすぎると窮屈でストレス
• 大きすぎると移動中に滑って不安定

サイズの測り方

1. 猫の体長（鼻先〜尻尾の付け根）を測る
2. 体長×1.2倍の幅があるキャリーを選ぶ
3. 高さは猫が伏せた状態＋5cm程度

体重別の目安

猫の体重	おすすめサイズ（内寸）
3kg以下	幅30×奥行40×高さ25cm
3〜5kg	幅35×奥行45×高さ30cm
5〜7kg	幅40×奥行50×高さ35cm
7kg以上	幅45×奥行55×高さ40cm

注意：子猫の場合
成長を見越して、成猫サイズでも使えるものを選びましょう。耐荷重も余裕を。

2. 脱走防止機能をチェック

猫は帰巣本能が犬より弱く、一度脱走すると自力で帰ってこられないことも。

必須の脱走防止機能

• 二重扉構造：ファスナー＋フック
• しっかりしたロック：簡単に外れない
• ロック式ファスナー：中から開けられない
• 飛び出し防止リード付き：首輪とキャリーをつなぐ

ハードタイプの注意点
バックルにロック機能があるか確認。ロックなしは猫が開けてしまうことも。

ソフトタイプの注意点
ファスナーが2つあり、ロックピンで固定できるものを選ぶ。

3. 出し入れのしやすさ

おすすめは「上開き＋前開き」の2WAY

• 上開き：猫を抱いた状態から入れやすい
• 前開き：病院で診察時に便利（キャリーから出さず診察可能）

扉のサイズ目安

• 縦30cm×横20cm以上
• 大型猫（メインクーン・ラグドールなど）は縦35cm以上

片手で開閉できるとベスト
ロックやファスナーが多すぎると、開閉に手間取り猫に逃げられる可能性も。

4. 通気性と視認性

通気性
メッシュ窓や通気口が複数あるものを選びましょう。キャリー内の換気ができないと、体温上昇や呼吸困難のリスクがあります。

理想的な通気口の配置

• 夏場は特に重要
• メッシュ素材で風通しが良い
• 前面、側面（両側）、上部に通気口

視認性
猫の様子が見える窓があると安心。ただし、全面透明は猫が落ち着かないことも。一部分だけ外が見えるくらいがベストです。

5. 持ち運びやすさ

確認ポイント

• キャスター：必要に応じて選択
• 持ち手の位置：バランスよく持てるか
• 重量：猫の体重＋キャリーの重さを考慮
• 肩紐・持ち手：しっかりした作り、パッド付き

長距離移動の場合

• ショルダーベルト付き
• 肩への負担が分散される設計
• 背面パッド付き（リュックタイプ）

用途別おすすめキャリーバッグ10選

【通院用】ベスト3

1. リッチェル キャンピングキャリー ファインダブルドア S

タイプ: ハードキャリー
価格: 約4,000〜5,000円
サイズ: 幅32.5×奥行47.5×高さ29.5cm
耐荷重: 8kg

おすすめポイント

• 通院に最適な設計
• 持ち手が広く握りやすい
• 普段はハウスとして使える
• 上開き＋前開きの2WAYドア
• 前ドアは左右どちらにも付け替え可能

最新の価格や詳細は以下のリンクから確認できます。

2. アイリスオーヤマ ペットカート

タイプ: キャリーカート
価格: 約14,000〜18,000円
サイズ: 幅48×奥行100×高さ92cm
耐荷重: 5kg

おすすめポイント

• 荷物の多い旅行や遠出に大活躍
• 扉が大きく開いて出し入れが楽
• 使わないときは折りたたんでコンパクトに収納
• 背面ポケット、下段バスケット、ドリンクホルダー付き
• カート、キャリングカート、キャリー、ドライブキャリーの4通りの使い方ができる

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3. ペティオ (Petio) 折りたたみソフトキャリー

タイプ: ソフトキャリー
価格: 約3,000〜4,000円
サイズ: 幅23.5×奥行43×高さ29cm
耐荷重: 5kg

おすすめポイント

• 軽量約1.1kg
• 近場の通院に最適
• フラップドアで入れやすい
• さっと拭ける素材でお手入れ簡単
• 折りたたんで超コンパクト（厚さ8cm）

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【災害・避難用】ベスト2

4. 【OFT】 ペットケンネル ファーストクラス トップオープン L50T 

タイプ: ハードキャリー
価格: 約5,000〜6,000円
サイズ: 多様なサイズあり
耐荷重: 5kg

おすすめポイント

• 丈夫で災害時も安心
• 飛行機移動にも対応
• 上開き＋前開きの2WAY
• ポリプロピレン製でとても頑丈
• IATA（国際航空輸送協会）基準クリア

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5. アイリスオーヤマ 折りたたみハードキャリー

タイプ: ハードキャリー（折りたたみ式）
価格: 約6,000〜8,000円
サイズ: 幅50×奥行33×高さ32cm
耐荷重: 20kg

おすすめポイント

• 緊急時の備えに最適
• スチール製ドアで丈夫
• 飛び出し防止ロック付き
• 耐荷重20kgで大型猫対応
• 折りたたむと高さ14.5cmに

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【徒歩・自転車移動用】ベスト3

6. PETKIT (ペットキット) キャリーバッグ

タイプ: リュック
価格: 約8,000〜12,000円
耐荷重: 8kg

おすすめポイント

• 持ち運びやすさNo.1
• 背中側から猫の出し入れ
• ツメが引っかかりにくい
• 背面パッドがしっかりしている
• 背負いやすい設計で長時間も楽

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7. ペットアック ペットキャリーバッグ

タイプ: ソフトキャリー（トート＋ショルダー）
価格: 約4,000〜6,000円
耐荷重: 6～8kg（犬6kg・猫8kg）

おすすめポイント

• 天面＋側面メッシュ窓
• 両方向から出入り可能
• 近場のお出かけに便利
• 4つのポケットで収納力◎
• トート・ショルダー・斜め掛けの3WAY

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8. 猫じゃらし 猫壱(necoichi) ポータブルキャリー

タイプ: ソフトキャリー
価格: 約5,000〜7,000円
耐荷重: 8kg

おすすめポイント

• 飛び出し防止リード付き
• メッシュ窓が多く通気性◎
• 肩パッド付きで疲れにくい
• シンプルで使いやすい
• 初心者におすすめ

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【長距離・多頭飼い用】ベスト2

9. ペットファン ペットキャリーカート 3WAY

タイプ: カート
価格: 約8,000〜15,000円
サイズ: 縦43×横41×奥行30cm
耐荷重: 10kg

おすすめポイント

• カート・手提げ・ショルダーの3WAY
• 折りたたみ可能
• 飛び出し防止フック付き
• キャスター静音設計
• 長距離移動も楽々

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10. AIKENN ペットキャリーバッグ（2匹用）

タイプ: カート（2部屋構造）
価格: 約12,000〜18,000円
耐荷重: 15kg（2匹合計）

おすすめポイント

• 厚手クッション付き
• 多頭飼いの通院・避難に
• 静音タイヤで移動スムーズ
• 2つの独立した仕切りで2匹収容
• 仕切りを外せば大型犬にも対応

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キャリーバッグに慣れさせる方法

せっかく良いキャリーを買っても、猫が嫌がって入ってくれないと意味がありません。日頃から慣れさせておくことが大切です。

慣れさせるステップ

どうしても入らない場合

洗濯ネットを活用
目の粗い洗濯ネットに入れてからキャリーへ。ネットに入ると猫は落ち着きます。

毛布で包む
柔らかい毛布で優しく包んでからキャリーへ。安心感を与えます。

おやつで釣る
大好きなおやつやウェットフードをキャリーの奥に置き、自然に入るのを待ちます。

キャリー使用時の注意点

移動中の配慮

ペットシーツを敷く
万が一の粗相や嘔吐に備えて、吸水性のあるシーツを敷いておきましょう。

温度管理
夏は保冷剤、冬はカイロをタオルで包んで入れる。直接肌に触れないように注意。

水分補給
長時間移動の場合は、給水器を取り付けるか、休憩時に水を与えます。

定期的な確認
猫の様子をこまめにチェック。呼吸が荒い、よだれが出ているなど異常があれば休憩を。

清潔に保つ

使用後は必ず掃除
毛や砂、汚れを取り除きます。

定期的に丸洗い
ハードタイプは分解して丸洗い。ソフトタイプは手洗いor洗濯機（製品による）。

消臭スプレー
ペット用の安全な消臭スプレーでにおいケア。

まとめ

キャリーバッグは、猫との暮らしに欠かせない大切なアイテムです。

選び方のポイントの確認

タイプ別のおすすめ

最初に購入するなら、ハードキャリーの上開き＋前開きタイプが万能でおすすめです。災害時の備えにもなり、普段は猫のハウスとしても使えます。

猫が安心して過ごせるキャリーを選んで、安全で快適な移動を実現してくださいね！