旅行や出張で家を空けるとき、猫をどうするか悩みますよね。
ペットホテルに預ける方法もありますが、環境の変化が苦手な猫には、慣れた自宅でお世話をしてもらえる「ペットシッター」という選択肢もあります。
- ペットシッターのメリット・デメリット
- 信頼できるシッターの探し方・選び方
- 依頼から当日までの具体的な流れ
- 初めて利用する際の注意点と準備
ペットホテルと違い、猫が住み慣れた環境で過ごせるのがペットシッターの最大の魅力です。環境の変化によるストレスを最小限に抑えられるため、特に神経質な性格の猫や高齢猫におすすめの方法といえます。
ただ、自宅に他人を入れることへの不安や、どうやって信頼できるシッターを見つければいいのか分からないという声も多く聞きます。
この記事では、ペットシッターを初めて利用する方向けに、仕組みから探し方、準備や注意点までをまとめました。
ペットシッターとペットホテルの違い
ペットホテルとペットシッターには、それぞれメリット・デメリットがあります。
猫の性格や健康状態、留守にする期間に合わせて選びましょう。

ペットシッターとペットホテルの特徴比較
| 項目 | ペットシッター | ペットホテル |
|---|---|---|
| 過ごす場所 | 自宅(住み慣れた環境) | ホテル施設 |
| 猫のストレス | 環境変化が少なく比較的低め | 知らない場所で高くなりやすい |
| お世話の頻度 | 1日1〜2回の訪問 | 基本的に常時スタッフ在中 |
| 体調急変時の対応 | 訪問時に発見・対応 | 変化に気づきやすい |
| 多頭飼い | みんな一緒に自宅で過ごせる | 別室や別ケージになることも |
| 料金イメージ | 1回2,000〜5,000円/1日1〜2回 | 1泊あたりの料金制 |
目安の選び方の一例
- 短期&環境変化に弱い猫:ペットシッター向き
- 長期&持病ありの猫:動物病院併設のペットホテル向き
ペットシッターの探し方
「信頼できる人にお願いしたい」というのが、いちばんの本音ですよね。
いくつかのルートがあるので、自分に合う探し方で比較してみてください。

ペットシッターの主な探し方
- ペットシッター専門サービス・マッチングサイト
- 地域や条件で検索できる
- プロフィール・利用者レビューが見られる
- 動物取扱業の登録シッターが多い
- 動物病院・猫カフェからの紹介
- かかりつけ病院でサービスをしている場合もある
- 猫の性格や健康状態を知っているスタッフが関わるため安心感が大きい
- 知人・友人からの紹介やSNSのコミュニティ
- 実際の感想を直接聞ける
- 困ったときに相談しやすい
代表的なサービスとしては「キャットシッターSOS」や「アニマルケアサービス」などがあり、動物取扱業の登録をしているシッターが多く在籍しています。
ペットシッターを探すときに必ず確認したいポイント
- 動物取扱業の登録があるか
有料でペットのお世話をする場合、
日本では第一種動物取扱業の「保管」または「訓練」の登録が必要です。
登録がないシッターは違法営業になるため、必ずサイトや名刺の登録番号を確認しましょう。 - ペットシッター保険に加入しているか
猫のケガや物損など、万が一のトラブルがあった場合の補償の有無は、安心して任せるうえで大切なポイントです。 - 問い合わせ時の対応
複数のシッターに問い合わせてみて、- 返信の早さ
- 言葉づかいの丁寧さ
- 質問への答え方の誠実さ
なども、相性を見極める材料になります。
事前打ち合わせで確認したいこと
ペットシッターを依頼することになったら、自宅で事前の顔合わせ(打ち合わせ)をします。
この時間が「安心して鍵を預けられるかどうか」を決める大事なステップです。

事前打ち合わせチェックリスト
- 猫の性格・普段の様子
- 人見知りか/人懐っこいか
- 好きな隠れ場所
- 噛み癖・引っかき癖の有無
- ごはんとトイレのルール
- フードの種類・量・時間
- 水の交換頻度
- トイレの場所と掃除の仕方
- おやつOKかどうか
- 健康状態・持病・投薬
- 持病の有無、これまでの病歴
- 体調不良のサイン(元気がない、食欲不振など)
- 薬がある場合:保管場所と投薬方法(可能なら実演)
- 緊急時の対応と連絡先
- かかりつけ動物病院・夜間救急の連絡先
- 飼い主への連絡手段(電話・メール・LINEなど)
- どの状態で連絡してほしいか、病院へ連れて行く判断基準
- 自宅内の案内
- 猫のいる部屋
- トイレ・フード・猫砂・掃除用具の場所
- 入ってほしくない部屋や触れてほしくないもの
- 鍵の受け渡し方法
- いつ・どのように渡すか(対面/郵送など)
- スペアキー作成が必要な場合の費用負担
- 報告方法と頻度
- 写真付きの報告の有無(LINEなど)
- 1日何回・どのタイミングで報告してほしいか
この打ち合わせの場で、猫がシッターにどんな反応をするかもさりげなく観察しておくと安心です。
依頼当日までの準備
打ち合わせが終わったら、訪問日までに環境を整えておきます。
ここを丁寧にしておくと、シッターさんも猫もぐっと安心度が上がります。

用意しておきたいもの
- フードと水
- 留守にする日数+少し余裕を持って準備
- 留守中のフード切り替えはできれば避ける
- トイレ用品
- 予備の猫砂
- 交換用トイレシート
- ゴミ袋や消臭用品
- 薬・健康管理グッズ
- 一回分ずつ小分けにして日付・時間を記入
- 投薬が難しい場合は、動物病院への依頼も選択肢に
- 室内の安全対策
- 誤飲しそうな小物を片付ける
- 倒れやすいもの・コード類の整理
- 窓・ベランダの戸締まり、脱走防止の確認
- 緊急連絡先メモ
- かかりつけ病院/夜間救急病院
- 飼い主の連絡先
- 猫の名前・年齢・持病などの基本情報
→ 冷蔵庫や玄関など、目につきやすい場所に貼っておくと◎
- 見守りカメラ(可能なら)
- 留守中の猫の様子を自分で確認できる
- 「シッターを監視する」というより「猫の見守り」という姿勢を忘れないことが大切
- 室温管理
- 夏:エアコンの設定(つけっぱなし/タイマー)
- 冬:安全性の高い暖房器具やペット用ヒーターの用意
準備が整ったら、「訪問時間」「緊急連絡先」などをもう一度シッターと最終確認しておくと安心です。
シッター利用時の注意点
実際に利用するとき、トラブルを防ぐために意識しておきたいポイントです。
- 初回は短期間から試す
- いきなり長期ではなく、1〜3泊ほどからスタート
- 猫の様子とシッターとの相性を確認してから、次回以降の期間を延ばす
- 料金体系を事前に細かく確認
- 基本料金
- 延長料金
- 交通費
- 鍵の預かり料
- キャンセル料
→ 曖昧な点はその場で質問してクリアにしておきましょう。
- 個人情報と貴重品の管理
- 不要な個人情報まで伝えすぎない
- 貴重品は見えない場所に保管、必要なら金庫へ
- 連絡手段は記録が残るものをメインに
- 電話だけでなく、メールやLINEでやり取りを残す
- 万が一のトラブル時に確認しやすくなる
- 報告内容をきちんと読む・質問する
- 「ごはん」「トイレ」など基本情報に加え、気になる点があればその都度質問
- 写真付き報告がある場合は、猫の表情や様子もチェック
- 違和感を覚えたら早めに相談
- 猫の様子がいつもと違う
- 報告内容や対応に不安がある
→ 遠慮せず、その時点でシッターに連絡を入れましょう。
- 帰宅後の猫のチェック
- 食欲や排泄の状態
- ケガや体調不良のサイン
→ 気になることがあれば、早めに動物病院に相談を。
- フィードバックを伝える
- 良かった点・助かった点
- 次回こうしてほしい点
→ お互いにとって、より利用しやすい関係づくりにつながります。
長く同じシッターさんにお願いする場合は、猫の年齢や健康状態の変化に合わせて、ときどき打ち合わせ内容をアップデートしておくと安心です。
ペットシッター利用の流れ(時系列)
ここまでの内容を踏まえて、実際にペットシッターを利用する流れを時系列で整理してみます。流れを順番に見ていくと、全体のイメージがつきやすくなります。
- シッターを探す(留守の1〜2ヶ月前)
マッチングサイトや病院・知人の紹介で候補をピックアップし、
動物取扱業の登録・保険加入・レビューなどを確認します。 - 事前打ち合わせの予約(留守の2〜3週間前)
自宅での打ち合わせ日程を調整。1時間程度の余裕をみて予定します。 - 事前打ち合わせ(留守の1〜2週間前)
猫との顔合わせ、生活リズム・健康状態・緊急連絡先の共有、鍵の受け渡し方法・料金の確認。
シッターと猫の相性もチェックします。 - 当日までの準備(留守の数日前)
フード・猫砂・緊急連絡メモ・室内の安全対策・室温管理などを整えます。見守りカメラを設置する場合は動作確認も忘れずに。 - 鍵の受け渡し(出発前または事前)
打ち合わせ時に預ける/郵送/出発前に対面で渡す、など方法を決めておきます。 - シッターの訪問(留守中)
1日1〜2回訪問し、ごはん・水・トイレ・遊びなどのお世話。
多くのサービスでは、訪問後に写真付きで報告があります。 - 帰宅後の確認(当日〜翌日)
猫の様子をよく観察し、気になることがあればシッターや動物病院に相談。
感謝の連絡やフィードバックを行います。料金の支払いがまだであれば済ませます。 - 鍵の返却
対面・郵送・次回利用時の返却など、事前に決めた方法で受け取ります。

実際にわがやでペットシッターさんをお願いした体験談はこちら

まとめ
ペットシッターは、猫が住み慣れた自宅で過ごせるため、環境の変化によるストレスを抑えやすい方法です。
その一方で、自宅に他人を入れる不安や、信頼できるシッター探しの難しさもあると思います。
- 動物取扱業の登録があるか
- 保険加入の有無
- 事前打ち合わせでの印象とやり取りの丁寧さ
こうしたポイントを一つずつ確認しながら、短期間の依頼から少しずつ慣れていくと、ハードルはかなり下がります。
留守番の方法に「絶対の正解」はありませんが、それぞれの猫の性格や健康状態に合った方法を選べるようになると、飼い主さんも猫も、安心して日常とお出かけを両立しやすくなります。

