猫の水分補給にウェットフードは必要?メリット・選び方・ドライとの併用まで解説

猫はもともと乾燥した環境で生きてきた動物なので、水をあまり飲まなくても体内の水分を節約できる体質を持っています。その分、尿が濃くなりやすく、腎臓に負担がかかりやすい点は少し気になるところですよね。

水分量が気になるときは、いつもの食事の一部を「ウェットフード」に替えるだけでも、1日に摂れる水分量をぐっと増やせます。

この記事で分かること
  • ウェットフードで水分補給がしやすくなる理由
  • わがやの猫に合ったウェットフードの選び方
  • ドライフードと無理なく組み合わせるコツ

「うちの子、あまりお水を飲んでくれないな…」と、ひとりで不安を抱えていませんか?猫の腎臓病は、一度なると完治が難しいからこそ、日々の食事で守ってあげることが大切です。

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どうして猫は水分補給が大切なの?

猫の祖先は、水が少ない環境で生きていくために、尿を濃縮して体内の水分を節約する体質を選びました。その仕組みのおかげで野生を生き抜いてこれたのですが、現代の家猫にとっては、それが腎臓への大きな負担になってしまっているんです。

慢性腎臓病のリスク

報告によって差はありますが、10歳以上の猫では慢性腎臓病の割合が比較的高いといわれています。水分が足りないと、腎臓だけでなく尿路結石などのトラブルも起きやすくなるので、少しずつでも潤いを与えてあげたいですよね。

慢性腎臓病発生率 年齢別の表

1日に必要な水分の目安

猫に必要な水分摂取量は、体重1kgあたり約50〜60mlが目安と言われています。例えば、4kgの猫ならコップ1杯弱(200〜240ml)くらい。でも、これを全部飲み水だけで補うのは、猫にとっても飼い主さんにとっても、なかなか高いハードルですよね。

わがやのじゅにあも、水飲み場を増やしたり流れる給水器を試したりしましたが、やっぱり気分で飲まない日もありました。そこで「食事そのものに水分を含ませる」方法として、ウェットフードを取り入れてみました。

ウェットフードが水分補給にぴったりの理由

ウェットフードの魅力は、「みずみずしさ」にあります。

  • ドライフード(カリカリ) 水分量 約6〜12%
  • ウェットフード(パウチ・缶詰) 水分量 約70〜85%

数字で見ると、その差は歴然ですよね。例えば体重4kgの猫が1日に必要なカロリーを摂る場合、ウェットフードなら食事だけで約160mlの水分が摂れるので、飲み水で補う量は40mlほどで済みます。

ウェットフードは食欲や消化にも優しい

水分補給以外にも、ウェットフードには嬉しいポイントがたくさんあります。香りが強いので、食欲が落ちている時でも「これなら食べたい!」と興味を持ってくれやすいんです。また、水分が多くて柔らかいので胃腸への負担も少なく、スムーズに消化してくれます。尿の濃度が適度に薄まることで、老廃物を体の外へ出す手助けにもなります。

腎臓をいたわるウェットフードの選び方

「ウェットフードなら何でもいいのかな?」と思われるかもしれませんが、腎臓の健康を考えるなら、いくつか意識しておくと安心なポイントがあります。

1. 「総合栄養食」の表記をチェック

ウェットフードには、それだけで必要な栄養が摂れる「総合栄養食」と、おかずやおやつのような「一般食」があります。主食としてあげるなら、パッケージの裏に「総合栄養食」と書かれているものを選んであげてくださいね。

総合栄養食についての詳しい記事はこちら

2. リンとナトリウムのバランス

腎臓の負担を軽くするためには、リンやナトリウムが控えめに調整されているフードが安心です。「腎臓ケア」や「リンの吸着に配慮」といった表記があるものを選ぶと、より猫の体に優しい食事になります。

3. 良質なタンパク質とオメガ3脂肪酸

猫は肉食動物なので、原材料の最初に「チキン」や「まぐろ」などが書かれているものが理想です。また、魚が主原料のフードに多く含まれる「オメガ3脂肪酸」には、炎症を抑えて腎臓の健康維持をサポートしてくれる働きがあります。

年齢や体調に合わせて選ぶウェットフード

子猫や成猫の場合

子猫期は成長のために栄養が必要なので、高タンパクな「子猫用」を選んであげてください。成猫期は、将来に備えて今のうちからウェットフードに慣れておくと安心です。わがやでは、飽きないように「今日はまぐろ、明日はチキン」といった感じで、日替わりのローテーションを楽しんでいます。

年齢別キャットフードの選び方についてはこちら

シニア期や腎臓病と診断された場合

7歳を過ぎたら、少しずつ「シニア用」に切り替えていくのがおすすめです。リンの量がより細かく調整されています。もし動物病院で腎臓病と診断されている場合は、獣医師さんが推奨する「療法食」を選んでくださいね。

療法食は味が少し独特で食べてくれないこともありますが、人肌程度に温めたり、お湯を少し足して香りを立ててあげたりすると、喜んで食べてくれることもありますよ。

お悩み別キャットフードについてはこちら

ドライフードと上手に組み合わせるコツ

「全部ウェットフードにするのは、家計的にもちょっと大変…」と感じることもありますよね。そんな時は、ドライフードと無理なく組み合わせるだけでも十分です。

  • 半分ずつ混ぜる
    ドライフードとウェットフードを1:1にするだけで、水分摂取量はぐんと上がります。
  • 夜だけトッピング
    普段はカリカリ、夜だけ30gほどのウェットを混ぜる。これだけでも、猫にとっては嬉しいご褒美になります。

わがやでは、朝はウェットフード、それ以外はドライフードを与えています。完璧を目指さず、続けやすい方法を見つけるのが一番です。

食事以外の水分補給方法(給水器・置き場所・飲ませ方など)は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

猫の水分補給におすすめのウェットフード

水分補給を意識したウェットフードは別記事で詳しく比較予定ですが、ここではまず取り入れやすいものをいくつか紹介しますね。

いなば CIAO(チャオ) パウチ 腎臓の健康維持に配慮(一般食)

一般食タイプは主食ではなく、水分補給やトッピングとして取り入れるのがおすすめです。

リンとナトリウムの含有量を調整することで、猫の腎臓の健康維持に配慮したウェットフードです。ウェットタイプなので食事から効率的に水分補給ができ、またペースト状で食べやすいため、特に高齢猫や食欲が低下している猫にもおすすめです。国産品で保存料不使用な点も安心です。

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健康ケアフードは食いつきが心配でしたが、わが家では出した瞬間に即完食! お皿を舐めるほどの勢いで、水分もしっかり摂ってくれる頼もしい一品です。

銀のスプーン まぐろ・かつおにささみ入り(総合栄養食)

成分表示が明確で、ウェットフードの中でも嗜好性が高く、日々の水分補給と栄養摂取をしっかり両立できます。継続しやすい価格帯でまずウェット試したい人向けです。

プレイアーデン(100%Natur)ジャーマン トラウト (総合栄養食)

新鮮なトラウトを使ったグレインフリーのウェットフードで、素材のシンプルさと自然な水分量が魅力。香りがよく食いつきも期待できるので、水分補給を意識した食事のひとつとして取り入れやすいフードです。品質重視派の方におすすめです。

まとめ

猫にとって水分補給は、いつまでも元気でいてもらうための大切な鍵です。ウェットフードを上手に取り入れることで、猫に無理をさせず、自然な形で腎臓の健康を守ってあげられます。

「たまにはご褒美に」とか「夜だけトッピングしてみようかな」というくらいの、軽い気持ちで始めてみませんか?ただし、持病がある場合は必ず獣医師さんと相談してくださいね。

無理に変えようとしなくても大丈夫。「まずは少量から試してみる」くらいの気持ちで、あなたの猫に合う方法を見つけてあげてくださいね。

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