成猫用のキャットタワーを選ぶなら、高さ180〜260cmの突っ張り式で、複数の階層があり運動量を確保できるタイプが理想的です。成猫は運動能力が最も高い時期で、ジャンプ力も強く、高い場所を好む傾向があります。そのため、天井近くまで登れるキャットタワーなら、猫の本能を満たしながらストレス解消にもつながります。
- 安定性と耐荷重の見極め方
- 最新の人気モデル8選とその特徴
- 多頭飼いや大型猫に適したキャットタワーの選び方
- 成猫の運動欲求を満たすキャットタワーの特徴
- 突っ張り式と据え置き型のメリット・デメリット
わがやのじゅにあも、成猫になってからキャットタワーでの遊び方がガラリと変わりました。子猫の頃は恐る恐る登っていたのに、成猫になると一気に最上段までジャンプするようになり、そのダイナミックな動きに驚かされます。
ただ、勢いよく飛び乗るようになったことで、以前使っていた据え置き型のキャットタワーがぐらつくようになってしまいました。それをきっかけに突っ張り式に買い替えたのですが、安定感が全く違い、猫も思い切り遊べるようになりました。この記事では、成猫が安全に、そして存分に運動できるキャットタワーの選び方をお伝えします。
成猫にキャットタワーが必要な理由
成猫は生後1〜7歳の最も活発な時期で、運動量も多く、高い場所への欲求も強くなります。室内飼いの猫にとって、上下運動ができるキャットタワーは運動不足解消に欠かせないアイテムです。

高い場所から部屋全体を見渡すことで、猫の縄張り意識が満たされ、精神的な安定にもつながります。また、複数の階層があれば、ジャンプや登り降りといった全身運動ができるため、筋力維持や肥満防止にも効果的です。
わがやのじゅにあも、キャットタワーを設置してから明らかに運動量が増え、以前よりスリムで健康的な体型を維持できています。特に夜間、キャットタワーを駆け上がる音が響くほど元気に遊んでいます。
成猫用キャットタワーを選ぶ際の重要ポイント

高さは180〜260cmが理想
成猫は高い場所を好むため、天井近くまで登れる高さがあると満足度が高まります。180〜260cm程度あれば、十分な運動量を確保できますし、高い位置から部屋を見渡せるため、猫の本能も満たされます。
突っ張り式なら天井の高さに合わせて調整でき、安定性も高いのでおすすめです。ただし、天井の強度を事前に確認し、石膏ボードだけの天井には設置しないよう注意が必要です。
複数の階層とジャンプスペースを確保
成猫は大きくジャンプする力があるため、階層が多く、ステップ間の距離が適度にあるキャットタワーが適しています。30〜50cm程度の間隔でステップが配置されていると、ジャンプ運動がしやすく、遊びの幅も広がります。
階層が少なすぎると単調になり、すぐに飽きてしまう可能性があります。少なくとも3〜4階層あるキャットタワーを選ぶと、長く楽しんでもらえるでしょう。
安定性と耐荷重を重視
成猫は勢いよく飛び乗ったり、走り回ったりするため、安定性の高いキャットタワーが必須です。特に突っ張り式は天井と床でしっかり固定されるため、ぐらつきにくく安心です。
据え置き型を選ぶ場合は、土台が広く重量のあるものを選びましょう。底面積が60×60cm以上あると安定感が増します。また、耐荷重は猫の体重の2倍以上を目安に、余裕を持って選んでください。
爪とぎスペースが豊富
成猫は爪とぎの頻度も高いため、支柱全体に麻縄が巻かれているタイプがおすすめです。複数の支柱で爪とぎができれば、家具を傷つけられる心配も減ります。
麻縄は耐久性が高く、研ぎ心地も良いため、猫が好んで使ってくれます。ただし、麻縄のカスが出やすいので、定期的に掃除機等でのお手入れが必要です。
ハンモックや隠れ家などの休憩スペース
活発に遊んだあとは、しっかり休める場所も必要です。ハンモックや隠れ家、広めのベッドなど、リラックスできるスペースがあるキャットタワーを選びましょう。
特にハンモックは猫が大好きな場所で、ゆらゆら揺れる感覚が心地よく、長時間くつろいでいることが多いです。わがやのじゅにあも、ハンモックでお昼寝している姿をよく見かけます。
突っ張り式と据え置き型の違いと選び方
成猫用のキャットタワーには、突っ張り式と据え置き型の2種類があります。それぞれの特徴を理解して、飼育環境や猫の性格に合ったタイプを選びましょう。

突っ張り式のメリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 天井まで届く高さで運動量が豊富 天井と床で固定するため安定性が高い スリムでスペースを有効活用できる 高い場所を好む猫の本能を満たせる | 天井の強度を確認する必要がある 石膏ボードのみの天井には設置できない 一度設置すると移動が難しい 組み立てに時間がかかることがある |
こんな猫におすすめ
- 活発で高い場所が好きな猫
- ジャンプ力が強く運動量の多い猫
- ベンガルやノルウェージャンフォレストキャットなど活動的な猫種
naluこのタイプの組み立てはできれば2人で作業したほうがスムーズです。
また、作業中に猫が登ってくることがあるので、設置が終わるまでは猫を近づけないようにしたほうが安全です。
据え置き型のメリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 移動や模様替えが簡単 天井の強度を気にせず設置できる ベッドやハウスなどくつろぎスペースが充実 大型で安定感のあるモデルが多い | 設置スペースを確保する必要がある 重量がないと転倒のリスクがある 高さに限界がある 大型のため部屋に圧迫感が出る場合がある |
こんな猫におすすめ
- おっとりした性格の猫
- シニアに近づいている成猫(5〜7歳)
- 大型猫種や多頭飼い
- 寝るのが好きでのんびり過ごすことが多い猫



飼い主にとって据え置き型の1番の良さは、移動が楽ということ。麻縄の巻きなおしの際も、突っ張り式に比べると解体が楽です。
キャットタワーの選び方についての徹底ガイドはこちらからご覧いただけます。


成猫におすすめのキャットタワー8選
ここからは、成猫が存分に遊べる機能性と安定性を備えた、最新のおすすめキャットタワーをご紹介します。
1. Mauキャットタワー エシェル(突っ張り式・高さ228〜274cm)
エッフェル塔をイメージしたおしゃれなデザインの突っ張り式キャットタワーです。台座とステップが円形で、スリムながら安定感があります。ハンモック、穴あきステップ、爪とぎポール、展望台と機能が充実しており、活発な成猫にぴったりです。



太いポールと厚みのある土台で優れた安定感を発揮します。ステップやハンモックは回転するため、猫の好みに合わせて向きを変えられるのも便利です。
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2. LULUCAT 木製キャットタワー(据え置き型・高さ162cm)
通気性の高い無垢材を使用した、自然の風合いが魅力のキャットタワーです。多数の段階を設置し、子猫から成猫まで愛用できる高さ162cmで、体を存分に鍛えられます。



やわらかいマイクロファイバー材で作られた猫ハウスと、麻縄巻きの支柱は傷つきにくく、お手入れも簡単です。インテリアに馴染むデザインで、リビングにも自然に溶け込みます。
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3. RAKU 木製キャットタワー(据え置き型・高さ130cm)
宇宙船型の休憩所とハンモックを備えた、多機能キャットタワーです。頑丈な木製構造で、サイザル麻ポールや展望台を装備しています。スリムで洗練されたデザインは、インテリアにも自然に調和します。



宇宙船部分は水洗いが可能で、ハンモックの布も取り外せるため、お手入れが簡単です。清潔に保ちやすく、長く使えるのが魅力です。
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4. なになにLife 木製キャットタワー(据え置き型・高さ162cm)
天然木ラバーウッドで作られた、幾何学模様のようなユニークなデザインが素敵なキャットタワーです。見晴し台、ハンモック、宇宙船、隠れ家を備え、多頭飼いにも対応しています。



どんな部屋にも違和感なく馴染み、おしゃれな空間を演出します。爪とぎポールも充実しており、機能性とデザイン性を両立したモデルです。
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5. Mwpo キャットタワー月型(据え置き型・高さ133cm)
スリムな天然木で主張しすぎないデザインが特徴です。月型の踏み台が可愛らしく、インテリアとしても映えます。新素材で毛抜けがなく、組み立ても簡単です。



シンプルながら機能は充実しており、耐久性も高いため長く愛用できます。ライトグレーの優しい色合いが、ナチュラルテイストの部屋にぴったりです。
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6. LULUCAT 木製キャットタワー(据え置き型・高さ95cm)
L60×W60×H95cmのワイドベースで安定感抜群のキャットタワーです。クッション入りベッドと巨大土台で、大型猫や多頭飾いに最適です。木製ボードにベルベット張りで、触り心地も良好です。カラーは3色で、他にグリーンとグレーがあります。



冬夏兼用の涼しいござ付きで、季節を問わず快適に使えます。低めの高さなので、5〜7歳のやや落ち着いてきた成猫にもおすすめです。
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7. AIFY 突っ張り式キャットタワー(高さ236〜258cm)
最上階に透明な宇宙船ハンモックが設置された多機能キャットタワーです。天井の高さ236〜258cmまで対応し、猫がスムーズに頂上まで登れる設計です。全4色で他には、グリーン、グレーブラウンがあります。ブラウンはイチゴのように赤に水玉模様でかわいいですよ!



爪とぎポールや休憩スペースがたくさんあり、多頭飼いにもおすすめです。子猫もシニア猫も遊びやすい段差設計で、成猫にとっては十分な運動量を確保できます。
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8. PETEPELA キャットタワー 突っ張り式(高さ236〜258cm)
省スペース設計ながら、宇宙船、ハンモック2つ、隠れ家、 おもちゃ付きと機能も充実。支柱は全て麻縄巻きで、どこでも爪とぎできます。



天井まで届くポールは猫の好奇心を刺激し、活発な成猫の運動欲求を満たします。転倒リスクが低く、安心して使えるのが魅力です。
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成猫のキャットタワー選びでよくある失敗
成猫用のキャットタワーを選ぶ際、以下のような失敗例があります。事前に確認しておきましょう。


高さだけで選んで安定性が不足
高いキャットタワーを選んでも、土台が弱かったり支柱が細かったりすると、猫が飛び乗ったときにぐらつきます。高さだけでなく、構造全体の安定性を確認してくださいね。
特に突っ張り式は、天井にしっかり固定できるか、ネジが緩みにくい構造かを確認しましょう。
ステップが少なすぎて単調
階層が少ないキャットタワーは、すぐに飽きてしまいます。少なくとも3〜4階層あり、ステップの配置にバリエーションがあるものを選びましょう。
ジャンプする楽しみと、休める場所の両方があると、長く遊んでくれます。
休憩スペースが狭すぎる
成猫は体が大きくなるため、ベッドやハンモックのサイズも重要です。特に大型猫種の場合、台座が40×40cm以上あると、ゆったりくつろげます。
わがやのじゅにあも、狭いベッドには入らず、広い台座で寝ていることが多いです。
組み立てが複雑すぎて失敗
複雑な構造のキャットタワーは、組み立てを間違えると安全性が損なわれます。説明書が分かりやすく、組み立てが簡単なモデルを選ぶのも重要なポイントです。



口コミやレビューで組み立ての難易度を確認しておくと安心です。
多頭飼いや大型猫に適したキャットタワー
複数の猫を飼っている場合や、大型猫種を飼っている場合は、特別な配慮が必要です。


多頭飼いの場合
複数の猫が同時に使えるよう、階層が多く、複数の出入り口があるキャットタワーを選びましょう。それぞれの猫が自分の居場所を確保でき、ストレスを軽減できます。
隠れ家やハンモック、ベッドなど、休憩スペースも複数あると、猫同士が譲り合って使えます。わがやでは2匹飼っていますが、それぞれお気に入りの場所が違うため、選択肢が多いキャットタワーにして正解でした。
大型猫の場合
メインクーンやノルウェージャンフォレストキャット、ラグドールなどの大型猫種は、体重が6〜8kg以上になることもあります。そのため、耐荷重10kg以上のキャットタワーを選ぶのが安全です。
台座も広く、ステップもしっかりした厚みのあるタイプを選びましょう。据え置き型なら、土台が60×60cm以上あると安定感が増します。
キャットタワーのメンテナンスと買い替え時期
成猫が毎日使うキャットタワーは、定期的なメンテナンスが必要です。
日常のお手入れ
- 週1回は掃除機やコロコロで毛を除去
- 台座やハンモックは拭き取り掃除
- 爪とぎ部分の消耗をチェック
- ネジの緩みを月1回確認
買い替えのサイン
以下のような状態になったら、買い替えを検討しましょう。
- 支柱にぐらつきや亀裂がある
- 麻縄がほつれて繊維が飛び散る
- 台座やステップがたわむ
- ネジ穴が広がって固定できない
- 臭いが染み付いて取れない
わがやでは、2〜3年を目安にキャットタワーを買い替えています。長く使うと劣化が進むため、安全性を考えて早めに交換するのがおすすめです。
設置場所で変わるキャットタワー選び
設置場所によっても、適したキャットタワーのタイプが変わります。
窓際に設置する場合
窓の高さに合わせた台座配置のキャットタワーを選びましょう。外を眺めるのが好きな猫なら、窓際の展望台がある高さに設置すると喜びます。
ただし、直射日光が強く当たる場所は避け、夏場は日よけカーテンなどで調整してください。
リビングに設置する場合
家族の様子が見られる高さで、インテリアに馴染むデザインを選びましょう。倒れにくい安定した構造のものが安心です。
木製のナチュラルなデザインなら、リビングの雰囲気を損なわず設置できます。
寝室に設置する場合
夜間の移動音が少ない素材のキャットタワーを選びましょう。コンパクトなサイズで、落ち着いたカラーが寝室には適しています。
ただし、寝ている最中に猫がジャンプすると揺れや音が気になることもあるため、ベッドから離れた場所に設置するのがおすすめです。


まとめ
成猫用のキャットタワーを選ぶ際は、高さ180〜260cmで複数の階層があり、安定性と耐荷重に優れたものを選びましょう。突っ張り式は運動量を確保しやすく、据え置き型はくつろぎスペースが充実しているため、猫の性格や飼育環境に合わせて選んでください。
成猫は最も活発な時期なので、十分な運動ができるキャットタワーを用意することで、健康維持とストレス解消につながります。この記事でご紹介した8つのおすすめ商品も参考に、猫が思い切り遊べるキャットタワーを見つけてあげてくださいね。
定期的なメンテナンスと、劣化が見られたら早めの買い替えも忘れずに。









