猫が脱走してしまうと、交通事故や迷子、思わぬケガのリスクが一気に高まります。完全室内飼いの猫にとって、外の世界は危険がいっぱい。だからこそ、日頃から脱走を防ぐ対策をしっかり整えておくことが大切です。
玄関やベランダ、窓際など、猫が外に出やすい場所には、それぞれに合った防止策があります。この記事では、わが家でも実践している具体的な対策方法や、便利なグッズをご紹介していきます。
- 脱走癖がある猫への対処法
- 脱走防止に役立つ便利グッズ
- 猫が脱走しやすい場所とその理由
- 万が一脱走してしまった時の初動対応
- 玄関・窓・ベランダ別の具体的な防止対策
ちょっとした油断で起きてしまう脱走事故。でも、事前にポイントを押さえておけば、そのリスクはぐっと減らせます。飼い主も猫も安心して暮らせる環境を整えていきましょう。
猫が脱走しやすい場所とタイミング
猫が家から飛び出してしまうのは、ほんの一瞬の出来事です。わがやでも過去に、宅配便を受け取る時にヒヤッとした経験があります。猫は好奇心旺盛で、ドアが開いた瞬間に外の世界に興味を示すことがよくあります。
特に脱走しやすい場所は、以下の3つです。
- 玄関 来客や宅配の受け取り時、ゴミ出しの際など、ドアの開閉時
- 窓 網戸を爪で破ったり、すき間から飛び出したりする
- ベランダ 洗濯物を干す時や換気中に、わずかな隙間から外へ
これらの場所では、猫の行動パターンと飼い主の生活動線が重なるため、特に注意が必要です。

玄関からの脱走を防ぐ対策
玄関は、来客や配達員の訪問時に開け閉めが多く、脱走リスクが最も高いエリアです。
ペットゲートや柵で二重扉化する
玄関に簡易的な柵やペットゲートを設置すると、万が一玄関ドアが開いても猫が直接外に出られなくなります。突っ張り式のゲートなら、賃貸でも壁を傷つけずに設置可能です。
naluわがやでは、じゅにあのジャンプ力が高いので、玄関に向かう廊下に、室内用簡易網戸をつけて対策しています。
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出入り時の声かけと確認
ドアを開ける前に「ちょっと待ってね」と声をかけて、猫が近くにいないか確認する習慣をつけましょう。猫は人間の行動パターンを覚えているので、玄関に近づく気配を察知して寄ってくることがあります。



わがやのじゅにあも、玄関ドアの音に敏感で、すぐに駆け寄ってきます。念のため、視界に入る位置にいるか確認するようにしています。
来客時は猫を別室に移動
頻繁に人が出入りする時や、引っ越しなどで長時間ドアが開きっぱなしになる時は、猫を安全な部屋に一時的に隔離するのが確実です。
窓からの脱走を防ぐ対策
窓は意外と盲点になりやすい場所です。特に網戸だけで過ごす季節は要注意。猫の爪は鋭く、網戸を簡単に破ってしまうことがあります。


網戸ロックやストッパーを活用
網戸に専用のロックやストッパーを取り付けると、猫が体当たりしても窓が開かなくなります。100円ショップでも手に入る簡易ロックで十分効果があります。



わがやでも、すべての窓に網戸ロックを設置しています。
ペット用の強化網戸に交換
通常の網戸よりも破れにくい、ペット専用の網戸に交換するのも有効です。爪を立ててもほつれにくく、体当たりにも強い素材でできています。賃貸の場合は、管理会社に相談してみましょう。
窓を開ける幅を制限する
窓を全開にせず、3〜5cm程度の幅に制限する補助錠を使うと、猫が通り抜けられなくなります。換気しながら脱走を防げます。


ベランダからの脱走を防ぐ対策
ベランダは洗濯物を干す時などに、無意識に窓を開けっぱなしにしがちです。そのわずかな隙に、猫が飛び出してしまうことがあります。





わがやでも、意図せずにじゅにあがベランダに出てしまい、気づかずに施錠してしまう事がよくありました。



そんなときは、窓をカリカリして気づいてもらって家の中に入れてもらっています。
ベランダ用の脱走防止ネットを設置
ベランダ全体を覆うような脱走防止ネットを張ると、猫が手すりを飛び越えたり、隙間から出たりするのを防げます。透明なネットなら景観を損なわず、賃貸でも取り付けやすいものが多いです。
ベランダに出さない習慣をつける
そもそもベランダに猫を出さないことが、最も確実な対策です。外敵や鳥の存在で猫が興奮し、思わぬ事故につながることもあります。わがやでは過去の失敗から、ベランダに出る時は必ず猫を部屋に残すようにしています。
窓の前にゲートを設置
ベランダに続く窓の前にペットゲートを置くと、窓を開けても猫が直接ベランダに出られなくなります。洗濯物を干す時など、短時間の作業でも安心です。
脱走防止に役立つ便利グッズ
脱走対策には、専用のグッズを活用するのが効果的です。ここでは、わがやでも使っている便利なアイテムをご紹介します。
| グッズ名 | 特徴 | 使用場所 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
| 突っ張り式ペットゲート | 工具不要で簡単設置、賃貸OK | 玄関・廊下 | 3,000〜8,000円 |
| 網戸ロック | 網戸の開閉を固定 | 窓・網戸 | 100〜500円 |
| 転落防止ネット | ベランダ全体を覆える透明ネット | ベランダ | 5,000〜15,000円 |
| 窓用補助錠 | 窓の開閉幅を制限 | 窓 | 500〜2,000円 |
| ドアストッパー | ドアが勝手に開くのを防ぐ | 玄関・部屋 | 300〜1,000円 |
わがやでは、特に転落防止ネットと網戸ロックが大活躍しています。


RAKU ペットゲート 猫
高さ155cm ドア付き 3.5cm柵間隔 突っ張り式 ハイタイプ
155cm高さのハイタイプで、猫でも簡単に登れない高さ。また、わずか3.5CMの隙間で、子猫や子犬でも通り抜けられずペットの安全を確保。



両開式なので、表裏を気にせずに設置できますよ。
OFFO 防鳥ネット 鳥避けネット幅2m×縦4m



タイトル名にあれ?っと思われますよね!でも、通常の猫用の落下防止ネットは紫外線に弱く、劣化が早く、強度が不足しがち。猫の安全を考えると不向き。強力なナイロン製、劣化に強い、などからこちらのタイプがおすすめです。わがやの9Fのベランダで4年経過しても全く劣化なしで安全確保できています。¥999~なのも◎
通常のこのタイプのネットよりもさらに目の細かい15㎜タイプ。紫外線劣化しにくく、強度も高い。見た目も目立ちにくいです。付加価値として、スズメほどの大きさからの鳥獣の侵入予防にも!
網戸ロック 猫 脱走・転落防止
猫が網戸を開けてしまうことを防ぐ網戸ロックです。ワンタッチで取付簡単!網戸ロック本体の後ろのテープをはがして窓ストッパーに貼るだけ。スライド式で簡単ロック、がスムーズで便利です。
使用前の注意:窓(サッシ)から網戸の隙間が 3.5mm~10mm。ほとんどの網戸に対応しているサイズになりますが、念のためご確認ください。
脱走癖がある猫への対処法
何度も脱走を試みる猫には、環境を見直してストレスを減らす工夫が必要です。


室内環境を充実させる
猫が外に興味を持つのは、室内での刺激が足りないサインかもしれません。キャットタワーや窓際の特等席を用意して、室内でも楽しく過ごせる空間を作りましょう。



わがやでは、窓際にキャットタワーを置いて、外の景色を眺められるようにしています。これだけで、じゅにあの好奇心がかなり満たされるようになりました。
キャットタワーの選び方、必要性については以下の記事で詳しく説明しています。


遊びの時間を増やす
運動不足や退屈さが脱走願望につながることもあります。
1日2回、各10〜15分ほど、猫じゃらしやボールで遊んであげると、外への興味が薄れることがあります。
猫に遊びが必要な理由を詳しく知りたい方は以下の記事も参考になります。


去勢・避妊手術を検討
未去勢・未避妊の猫は、発情期に外へ出たがる傾向が強くなります。繁殖の予定がなければ、手術を受けることで脱走願望が落ち着くケースが多いです。
避妊・去勢については以下の記事で詳しく説明しています


万が一脱走してしまった時の初動対応
どれだけ対策をしていても、予期せぬ事態は起こり得ます。もし猫が脱走してしまったら、できるだけ早く行動することが大切です。


まずは冷静に周辺を探す
脱走直後は、まだ家の近くにいる可能性が高いです。玄関前、駐車場、茂みの中など、猫が隠れそうな場所を静かに探しましょう。大声で呼ぶと逆に怖がって遠くへ逃げてしまうことがあるので、落ち着いた声で名前を呼ぶのがポイントです。
警察・保健所・動物病院に連絡
数時間経っても見つからない場合は、警察、保健所、近隣の動物病院に連絡して、迷子猫の届け出をしましょう。マイクロチップを装着している場合は、その情報も伝えてください。
SNSやポスターで情報拡散
XやInstagram、地域の掲示板などで迷子猫の情報を発信すると、目撃情報が集まりやすくなります。猫の写真、特徴、脱走した日時・場所を明記しましょう。
脱走後の探し方についてはこちらの記事で詳しく解説しています


日頃からできる脱走予防の習慣
脱走対策は、日々の小さな心がけの積み重ねが大切です。わがやでも、これらの習慣を意識してから、ヒヤッとする場面がぐっと減りました。
- 定期的に脱走経路をチェックする
- 来客予定がある日は猫を別室に移動
- ドアを開ける前に猫の位置を確認する
- マイクロチップや迷子札をつけておく
- 窓を開けたら必ず逃走防止ロックをかける


まとめ
猫の脱走は、ほんの一瞬の油断から起こります。でも、玄関やベランダ、窓といった脱走しやすい場所にしっかり対策を施しておけば、そのリスクは大きく減らせます。
ペットゲートや網戸ロック、脱走防止ネットなどの便利グッズを活用しながら、日頃から猫の居場所を意識する習慣をつけていきましょう。
万が一脱走してしまった時も、冷静に周辺を探し、速やかに関係機関へ連絡することが大切です。猫が安心して暮らせる室内環境を整えて、毎日を穏やかに過ごせるようにしたいですね。








