あなたの好きな色は何色ですか？わたしは海や空を感じる、白や水色が好きです。
もしも猫にも色の好みがあるなら、好きな色のおもちゃやベッドを選んであげたら、きっとお気に入りのひとつになるんじゃないかと思いませんか？
実は猫の見ている世界は、わたしたち人間とは少し違います。今回は、わがやの猫「じゅにあ」の行動を通して、猫がどんな色に興味を持つのかを探ってみました。
猫の色覚のしくみとは？
猫の研究者や専門家によると、猫の色の認識には特徴があります。
猫は「青」「緑」「黄色」をある程度識別できますが、「赤」は認識できないといわれています。赤は灰色っぽく見えているとされていて、猫の目は「2色型色覚（青・緑）」なんです。
naluわたしたち人間のような「3色型色覚（赤・青・緑）」ではないため、見える世界がずいぶん違うんですね。
じゅにあちなみに、視力は人間の約10分の１。
静止視力は人間が視力1.0とすると0.1〜0.2程度です。遠くのものはぼやけて見えますが、動くものへの動体視力は人間の約4倍！
猫に見える・見えない色の表
| 色 | 猫に見える？ | 見え方の傾向 | |
|---|---|---|---|
| 赤 | 灰色に近い | ||
| 青 | はっきり認識可能 | ||
| 緑 | 自然の中でよく見る色 | ||
| 黄 | 青や緑ほどではないが識別可能 | ||
| 黒 | 光沢によって印象が変わる | ||
じゅにあの色への反応
ねずみのおもちゃで検証した結果、わがやのじゅにあの場合は、白より赤、グレーよりピンクが好きなようです。
最近一番気に入っていたのは、シリコンアームバンドでした。犬のボールのように「投げてください」と何度も持ってきて、遊んでいるうちに6分割になるほどボロボロになるまで遊び倒していました。
nalu面白いことに、赤と白のアームバンドを持っていたのですが、白は無傷のまま。赤だけが選ばれていたんです。
猫が赤系色のものを追う理由
赤いおもちゃに反応するじゅにあですが、赤は見えていないはずですよね。
もし赤が灰色に見えているなら、灰色のものにも反応するのかなと思ったのですが、灰色のロバのぬいぐるみにはほぼ無反応で、ピンクのブタのぬいぐるみは自分で運んでくるほど好きなようです。
この辺りは、はっきりとした理由がわかりません。もしかしたら、質感や動きやすさなど、色以外の要素も関係しているのかもしれませんね。
nalu写真ではわかりにくいですが、ブタは多数の手術の跡があります。お気に入りのようなので、やぶけては縫い、、を繰り返していますｗ
インテリアカラーと猫の行動
猫が見える色と見えない色を意識すると、家の中での猫の行動にも納得できることがあります。
- 緑色
猫草や観葉植物に興味を示すのは、見えている色だから安心感があるのかも？
自然の中で見慣れた色だからこそ、近づきやすいのかも。 - 青・黄色
インテリアには少ない色ですが、普段のおもちゃが別の色で、あまり遊んでくれないようなら、見える色なのでおもちゃに使うと反応が変わる可能性も。 - 黒
専門家によると「てかった黒」は猫が威圧的に感じて、苦手とする色だそうです。カラスのような濡れ羽色には本能的に警戒するようですね。
黒＝苦手とは限らない？
ただ、テレビのようなマットな黒には問題ないのかなと思いました。
じゅにあもテレビの前でよく寝ていますし、インスタなどでも「猫がテレビの上に乗って倒してしまった」という投稿を見かけます。むしろ好んで近づいているようにも見えますよね。
nalu人間がテレビの方を向いているから行くのかな～？とも
色とおもちゃの関係：猫の興味を引くには？
友人たちに聞いてみても、「赤系の色が好き」という猫は意外と多いようです。
人間とは見え方が違うはずなのに、なぜか落ち着く色なのかもしれませんね。もしかしたら、わたしたちには見えない魅力が隠されているのかも。
もちろん、色だけでなく「動き」「音」「質感」も猫の興味に大きく関係しています。
先ほども触れましたが、どんなおもちゃでも興味を示さない場合は、猫が識別しやすい色（青・緑・黄）を使ったものを試してみると、反応が変わるかもしれません。
また、専門家によると、部屋のインテリアを白や木目調、ピンク系や赤系でまとめると、猫から”及第点”をもらえる可能性があるそうです。
ちなみに、わがやは白を基調に、白、水色とグレーの壁、じゅにあのキャットタワーのスペースにはピンクのラグを敷いています。
nalu…合格でしょうか？
猫が好みそうな色のおもちゃ
以下は、じゅにあが気に入ったり、反応が良かったりしたおもちゃたちです。
色や形、質感など、猫の好みに合うポイントが詰まっています。
１ ねこじゃらし 羽 チョウチョウ ピンク系可愛い魚 釣竿つき
羽やチョウチョウの形がふわふわ動いて、猫の狩猟本能をくすぐるタイプです。ピンク系の色味がじゅにあには好印象だったようで、何度も追いかけて遊んでいました。
２ ペティオ (Petio) 猫用おもちゃ ひんやりけりぐるみＨＮＹ エビ ソーダ
夏向けのひんやり素材で、抱えてけりけりするのにちょうどいいサイズ。ソーダカラーの爽やかな色味も、猫の視界に入りやすいようです。
- 猫の色覚には個体差があるため、すべての猫が同じように色を好んだり苦手としたりするわけではありません。
まとめ
猫はわたしたち人間のように色を見ているわけではありませんが、見える色には安心感や興味を持つことがあります。
じゅにあのように赤系に反応するのは、もしかしたら「人間にはわからない素敵な色」に見えているからかもしれません。
「黒が苦手」という説もありますが、個体差や環境によって感じ方はさまざまです。色だけでなく、動きや質感も猫の好みに大きく影響します。
猫の目線でおもちゃやインテリアを選ぶことで、より快適で楽しい空間がつくれるかもしれませんね。
