人との関わりって、思っている以上にエネルギーを使いますよね。
わたしは、自分がHSP(感受性が強く、繊細な気質)だと理解してから、「心が穏やかに過ごせる関係だけを大切にしよう」と決めました。
この選択が、どれほど気持ちを楽にしてくれたか――その体験をお話しします。
「狭く深く」心地よさを大切にした人間関係
子どもの頃から転校が多く、大人になってからも関東から関西へ移り住むなど、環境の変化が多かったわたし。
そのせいか、友人の数は少なめですが、大切な人たちとの思い出は今でも心の支えになっています。
これまでも「狭く深く」というスタイルで人間関係を築いてきましたが、最近は悩んだ末に、「無理なく自然体で付き合える人」を選び直すことで、「これからも自然体でいられる大切な友人」と、より安心して過ごせるようになりました。
数は多くなくても、心から安心できる人との関係こそが、今のわたしにとって一番心地よい状態です。
もちろん、これからも新しい出会いには前向きでいたいです。
気の合う方と自然に出会えたら嬉しいですし、新しい関係を築く楽しみも大切にしていきたいと思っています。
「感受性が強い」と「感受性が豊か」、どう違う?
HSPについて話すとき、「感受性が強い」と「感受性が豊か」という言葉がよく出てきます。どちらも似ているようで、少し違いがあるそうです。こころの専門家の人の説明は以下のようになります。
感受性が強いとは
- 外からの刺激や印象を強く感じ取る働きがあること。
- 置かれた状況や他人の言葉などで心が大きく動かされやすい。
- 言い換えれば、周囲からの影響を受けやすいということです。
- 他人の気持ちに寄り添ったり共感したりすることが得意な一方で、それによってストレスを感じやすいのが特徴です。
感受性が豊かとは
- 「感受性が強い」と同様に、感じ取る働きに優れているということ。
- 他人の感情をまるで自分のことのように感じることがあり、「人の心の痛みや喜びへの理解力が高い」こと。
- 他人に対して優しくなれる反面、他人事を自分事のように受け止めて深く傷ついてしまうこともあります。
naluザクッと見ると、やはり似ていて混乱しますね
心を守るための「情報との付き合い方」


人間関係だけでなく、わたしは情報との付き合い方も見直しました。
10年ほど前から、家族が見る番組以外は地上波のテレビをほとんど見なくなりました。
理由は、心が疲れてしまうような情報から距離を置きたかったからです。
- バラエティ番組の過激な発言や無理な企画
- 心が痛くなるようなニュース
- 自分ではどうにもできない政治の話題
こうした情報に振り回されるくらいなら、できるだけ距離を置こうと決めました。
その結果、テレビを見なくても特に困ることはなく、今も変わらず見ていません。
ニュースはネットで必要な分だけチェックするようにしています。
空いた時間は、家族との時間や自分の趣味に使えるようになりました。
HSPについて
HSP(Highly Sensitive Person)は、生まれつき感受性が強く、刺激に敏感な人のこと。病気ではありません。
以下のような特徴に当てはまる人は、HSPの可能性が高いと言われています。
- 物事を始める前に、深く考えすぎてしまう
- 調べものをすると、つい本質まで掘り下げてしまう
- お世辞やからかいをすぐに見抜いてしまう
- 人混みや騒音が苦手
- 楽しい時間のあと、どっと疲れる
- 映画や音楽に感動して泣くことがある
- 些細な言葉に傷つきやすく、忘れられない
- 他人が怒られていると、自分のことのように感じる
- ちょっとした仕草や声のトーンに敏感
- 人の気持ちを考えすぎて、自分の気持ちがわからなくなる
- 機械音や時計の音が気になる
- チクチクする服のタグが気になって仕方ない



わたしはなんと、10個も当てはまりました。
自分の気質と向き合う選択
これからも、自分の気質を大切にしながら、「ちょっと無理かも」と感じる人とは、少しずつ距離をとるようにしています。
わざわざ言葉にすることはなく、自然にフェードアウトしていく形です。
寂しさを感じることもありますが、その分、心が傷ついたり、イライラしたりすることが減っていくと信じています。
まとめ:あなたはあなたのままで大丈夫


人間関係を見直して、無理なく心地よい関係を選ぶことの大切さを、わたしは身をもって感じています。
感受性が強いことは、人への共感力という素晴らしい力でもあります。
でも、時にはそれが負担になることもあるからこそ、自分を守る工夫が必要です。
安心できる関係を大切にしながら、新しい出会いにも柔らかく向き合っていけたらと思っています。
あなたは、あなたのままで十分価値のある存在です。
無理に誰かに合わせようとせず、どうかご自身の心と体を大切にしてくださいね。










