改名の申立てを考えているとき、一番困ったのが「何をどれだけ集めればいいのか」でした。
ネットには「長期使用の実績が必要」とは書いてあっても、具体的な枚数や種類がわかりにくいものばかりでした。
だからここでは私が実際に提出した書類を全部公開します。
私のケース(例として)
- 通称名の使用年数:約25年
- 証拠として提出した期間:2017年〜2025年
- 1年につき提出した枚数:2〜3枚のコピー
- 合計:約20枚前後
証拠を意識して保存し始めたのは、改名を本格的に考え始めた2017年からです。25年使用していても、最初から証拠を取っておいたわけではありませんでした。それでも問題にはなりませんでした。
面談の流れや許可までの時系列が気になる方はこちら

実際に提出した証拠書類の一覧

1. 公共料金の明細(毎年・メインの証拠)
| 種類 | 表記 | 備考 |
|---|---|---|
| 電気料金明細 | 通称名 | 毎年1枚程度 |
| ガス料金明細 | 通称名 | 毎年1枚程度 |
| 水道料金明細 | 通称名 | 毎年1枚程度 |
公共料金の明細は「生活の実態がある」証明として、最も基本的で強い証拠だと感じました。継続性が見えるので、年ごとに1枚ずつでも積み重なると説得力が出ます。
2. 郵便局からの封書(第三者機関からの書類)
問い合わせに関する封書が通称名で届いていたものを提出しました。
本人ではなく第三者の機関から通称名で発行されているという点が、証拠としての信頼性を高めてくれます。
4. 宅配ドリンクの領収書(読み方の証拠として)
これは少し珍しいかもしれませんが、地味に効いたと思っています。
領収書に通称名の読み(カナ)が記載されていました。
私の通称名の漢字は辞書に読み方が載っていないものでした。この領収書は「日常的にこの読み方で使われている」という証明になりました。日用品の宅配や食材宅配の領収書など、カナが記載されているものがあれば、特に読みに関わる問題がある場合に有効かもしれません。
4. 年賀状(1枚)
たくさん必要かと思っていましたが、提出したのは最新の1枚だけでした。
「他者がその名前を認識している」という証明になります。枚数より、第三者が通称名を認識しているという事実も大切なのだと思います。
5. 宅配便送り状
不要かなと思ったのですが、いろいろな種類、たくさんの資料がある方が有利かなと思って提出してみました。
様々な場所で認識されているという証明になるかなと思います。
面談で言われた言葉
「コピーをたくさん送ってくれましたね」
担当の方にそう言っていただきました。事前に送ったコピーはちゃんと読まれていました。

現物も当日持参しましたが、確認はさらっとしたもので「裁判官に見せるためにお預かりします」とのことでした。
LINEやメールのやり取りは必要?

電話での連絡時に、担当の方から「LINEやメールで名前が出ているやり取りもあるといいかもしれません」と言われました。
ただ、面談では何も求められませんでした。
私の推測では、公共料金という生活の実態を示す書類が継続的に揃っていたため、追加の証拠は不要だったのかもしれません。LINEやメールは「あれば加点」程度に考えておくとよいかもしれません。
「25年使用なのに証拠は2017年から」は大丈夫?
答えは、はい、問題にはなりませんでした。

改名を真剣に考え始めたのが2017年ごろで、そこから意識的に書類を保存し始めました。
面談では「始めたころからの証拠を出してほしい」とは言われず、使用年数は申立書への記載と口頭の説明で確認されました。証拠の開始時期とトータルの使用年数にズレがあっても、それ自体は問題にはならないようでした。
証拠の「枚数」より「継続性」
私の体感として、
- 何十枚も集めなければいけない、ということはない
- 「毎年、確かにこの名前で生活していた」という流れが見えることが大切
- 第三者が発行した書類(自分で書いたものでない書類)が強い
という印象でした。
チェックポイントとして参考にしてください。
| 重要度 | ポイント |
|---|---|
| 年ごとの継続性がある | |
| 第三者が発行した書類 | |
| 生活の実態が分かるもの | |
| 読み方が分かるもの(カナが入っているもの) | |
| LINEやメールのやり取り(必須ではない) |
書類の整理方法

コピーの管理は意外と手間がかかります。私は竹製のかごに公共料金の領収書をそれぞれ上に積み重ねて溜めていき、その箱に他の書類を挟んだクリアファイルも入れていました。
提出時には、年度ごとに様々な月の書類をピックアップしてまとめ、インデックスに書いておきました。
面談時に現物を持参するよう言われたので、コピーを取った現物を別に管理しておくとスムーズです。
実際に申し立てを考えている方はこちらに提出までの手順を説明しています。

申立後の手続きについて
証拠が揃って許可が出たあと、名義変更の手続きが始まります。私はここで少し失敗しました。
改名後の手続きチェックリストと、私が失敗した話はこちら

(本記事は個人の体験談です。必要な証拠や書類の種類はケースによって異なります。詳細は管轄の家庭裁判所へご確認ください。)

