猫は体調がわるくても、なかなかそれを表に出しません。
そんな猫の健康を守るためには、飼い主が毎日の様子をよく見てあげることが大切です。食欲やトイレの回数、遊び方など、普段と違うところに気づけるかどうかがポイントになります。
この記事では、毎日のチェックで役立つ健康管理のコツと、病気のサインをわかりやすく解説します。
- 猫の健康管理の方法を知りたい方
- 猫に長く健康でいてほしいと願う方
- 病気の早期発見につながるサインを学びたい方
- 日常的にどこをチェックすればいいか知りたい方
猫の健康を守るために大切なこと
猫は体調が悪くても、それを隠してしまうことがよくあります。だからこそ、飼い主が毎日の様子を観察して「いつもと違うな」と気づいてあげることが、病気の早期発見につながります。
特に注目したいのは次の3つです。
- 食欲
- 排泄(オシッコ・ウンチ)
- 活動量
この3つは、まるで猫の健康を映す鏡のようなもの。普段と違う変化が見られたら、それは病気のサインかもしれません。
食欲の変化は体調不良のサイン

食欲は健康のバロメーターです。いつもより食事の量が減った場合や、逆に急に食欲が増した場合など、普段と違う様子が見られたら注意が必要です。
- 食欲が落ちる → 口内炎や歯周病、消化器系の不調など
- 急に食欲が増える → 糖尿病や甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)など
食器に近づかない、食べてもすぐやめる様子が 2日以上続くようなら、動物病院へ。
排泄の回数と量をチェックする

オシッコやウンチの状態は健康の大事なサインです。
| 項目 | 健康の目安 | 注意すべき変化 |
|---|---|---|
| オシッコ | 1日2〜3回 | 出ない・時間がかかる・赤っぽい色・量が極端に多い/少ない |
| ウンチ | 1日1回程度 | 3日以上出ない・形や色が異常 |
特にオシッコが出ない状態は 尿路結石 や 膀胱炎 の危険サイン。オシッコに時間がかかる、1日以上出ない、ウンチが3日以上出ないといった場合は、すぐ受診しましょう。
また、尿の色が赤っぽい、量が極端に多い・少ないといった変化も見逃せません。トイレの回数や様子を日頃からチェックを。
活動量の変化に注目する

- 子猫 → 急に動かなくなるのは要注意
- 高齢猫 → 急に活発になるのも不調を隠している可能性あり
子猫はよく動き回るものですが、急に動きが鈍くなったり、じっとしている時間が増えたりした場合は要注意です。逆に行動量が減った高齢猫が急に活発になるのも、痛みや不調を紛らわせようとしている可能性があります。
遊びに誘っても反応しない、歩き方がおかしい、寝てばかりいる…そんな変化は体の痛みや不調のサインです。
体のパーツごとのチェックポイント

普段から猫の体に触れて、各パーツの状態を確認する習慣をつけましょう。スキンシップの時間に体を触りながらチェックすれば、猫も嫌がらずに健康管理ができます。
| 部位 | 健康な状態 | 注意サイン |
|---|---|---|
| 目 | 透明で輝きあり | 充血・大量の目やに・黄色/緑色の目やに |
| 耳 | 清潔で異臭なし | 黒っぽい汚れ(耳ダニ)・かゆがる・異臭 |
| 鼻 | 少し湿っている | 鼻血・活動時に乾燥・鼻水 |
| 口 | 呼吸正常・口臭少ない | よだれ・口臭・くしゃみ連発 |
| お腹 | 柔らかく異常なし | 急な膨らみ・硬いしこり |
| 毛・皮膚 | 毛づやあり | フケ・脱毛・かゆみ |
| 足 | 普通に歩ける | 引きずる・びっこを引く |
| 肛門周辺 | 清潔 | 白い虫(寄生虫)・赤み・お尻を床にこすりつける |
目のチェックポイント
目やにの色にも注目しましょう。透明や少量の茶色っぽい目やには正常ですが、黄色や緑色の目やには感染症の可能性があります。片目だけに症状が出ている場合は、角膜に傷がついているかもしれません。
耳のチェックポイント
耳の中が黒っぽく汚れている場合は、耳ダニの可能性があります。頭を振ったり、耳を掻いたりする仕草が増えたら、早めに受診しましょう。
お尻と肛門周辺のチェックポイント
白い虫が見られる場合は寄生虫の可能性があります。また、お尻を床にこすりつけるような仕草をしている場合は、肛門嚢炎(こうもんのうえん)かもしれません。
鼻のチェックポイント
健康な猫の鼻は、少ししっとりしています。ただし、寝ているときや寝起きは乾いていることもあるので、起きて活動しているときの状態を確認しましょう。
お腹のチェックポイント
急に膨らんだ、硬いしこりがあるといった場合は、腫瘍や内臓の病気の可能性もあります。普段から触って、正常な状態を知っておくことが大切です。
毛・皮膚のチェックポイント
毛づやがなくなったり、部分的に毛が抜けたりしている場合は、皮膚病やストレス、栄養不足などが考えられます。
口のチェックポイント
口の中は病気が見つかりにくい部分なので、意識的にチェックしましょう。
口臭が強くなった、よだれが増えたといった変化は、歯周病や口内炎のサインかもしれません。
足のチェックポイント
足を引きずる、びっこを引くような歩き方をしている場合は、骨折や関節の痛みがある可能性があります。
よくある症状と疑われる病気

特に注意したい病気や症状を知っておくことで、早めの対処ができます。
気になる症状があれば、早めに受診することが大切です。
| 症状 | 疑われる病気・原因 |
|---|---|
| 食欲不振 | 口内炎・歯周病・消化器系の病気 |
| 急な食欲増加 | 糖尿病・甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう) |
| 水を大量に飲む | 糖尿病・甲状腺機能亢進症 |
| 尿が出ない | 膀胱結石・膀胱炎 |
| 嘔吐 | 慢性腎臓病・肝臓病・脂肪肝 |
| お尻をこすりつける | 肛門嚢炎(こうもんのうえん)・条虫症(じょうちゅうしょう) |
| 異常になめる | 皮膚病・ノミアレルギー・ストレス |
猫のよくある病気やケガと予防法
猫には特にかかりやすい病気があります。それらを知っておくことで、予防や早期発見につながります。

誤食
猫は好奇心旺盛な生き物です。ひもやボタン、小さなおもちゃなど、誤って飲み込んでしまうことがあります。
誤食を防ぐには、床に小さなものを置かない、猫が届く場所に危険なものを置かないことが基本です。特に子猫は何でも口に入れてしまうので、注意が必要です。
骨折
高いところから落ちたり、ドアに挟まれたりして骨折することがあります。キャットタワーは安定したものを選び、ベランダには転落防止の柵を設置しましょう。
足を引きずる、触ると痛がる様子があれば、すぐに受診を。
寄生虫
ノミ、マダニ、回虫などの寄生虫は、外に出ない室内飼いの猫でも感染する可能性があります。人間が外から持ち込んでしまうこともあるのです。
定期的な駆虫薬の投与で予防できます。
猫風邪
ウイルスや細菌による呼吸器の感染症で、くしゃみ、鼻水、目やになどの症状が出ます。子猫や免疫力の低い猫は重症化しやすいので注意が必要です。
ワクチン接種で予防できます。
naluわがやのじゅにあも子猫の時に1度かかりました。くしゃみと鼻水が主な症状でした。
親猫からのお土産のようなものが原因で、家での飼育の問題ではないといわれました。点滴と薬で1週間もしないうちに治りました。その後は発症していません。
猫汎白血球減少症(ねこはんはっけっきゅうげんしょうしょう)
非常に感染力が強く、致死率も高い怖い病気です。白血球が減少し、免疫力が低下します。下痢や嘔吐などの消化器症状が特徴です。
ワクチンで予防できるため、必ず接種しておきましょう。
猫伝染性腹膜炎(ねこでんせんせいふくまくえん)
猫コロナウイルスが原因で起こる病気で、腹水が溜まったり、内臓に病変ができたりします。残念ながら有効な治療法がまだ確立されていません。
多頭飼育の環境で感染リスクが高まるため、新しい猫を迎える際は健康状態をしっかり確認することが大切です。
しぐさや鳴き声に現れる異常


猫は痛みや不調を言葉で伝えられないため、しぐさや鳴き声で訴えかけてくることがあります。
- 急に攻撃的になる
- しきりに鳴く
- 体を丸めて動かない
- じっと一点を見つめる
こうした普段と違う行動が見られたら、体のどこかに痛みや違和感がある可能性があります。触られるのを嫌がる場合は、その部分に痛みがあるのかもしれません。
まとめ
猫の健康管理は、毎日の観察と体のチェックから始まります。食欲、排泄、活動量の3つの変化に注目し、普段と違う様子があれば早めに受診しましょう。
スキンシップの時間を利用して、優しく触れながら確認していくと、猫も嫌がらずに健康チェックができます。
子猫は特に病気にかかりやすいので、ワクチン接種や定期的な健診を欠かさないことが大切です。猫は痛みや不調を隠す習性があるからこそ、飼い主の日頃の観察が命を守ることにつながります。










