猫との信頼関係を築いてもっと「楽しく」、「仲良く」なる方法

猫と一緒に暮らすうえで一番大切なのは、やっぱり 信頼関係 です。
初めて猫を迎えた方も、すでに長く一緒に過ごしている方も、絆を深めることで毎日がもっと穏やかで幸せになります。

この記事では、猫の習性を理解しながら、自然に信頼関係を育てていくためのヒントをまとめました。
「どう接したらいいかわからない」「なかなか心を開いてくれない」「もっと仲良くなりたい」そんな気持ちに寄り添う内容です。

Contents

猫が「大好きだよ!」って教えてくれるサイン

まずは、猫が「あなたのことを信じているよ」「安心しているよ」って時に見せてくれる、かわいいサインを紹介しますね。

ゆっくりまばたきをする

猫と目が合った時に、猫がゆっくりと目を閉じたり開けたりするのを見たことはありますか?これは猫の「好きっ」や「一緒にいたいよ」っていう、サインなんです。目を閉じることはねこにとって無防備な行動で、飼い主に向かってゆっくりまばたきをすることは「あなたのそばは安心できる」という信頼の証です。

お腹を見せて寝る(へそ天!)

猫がお腹を上にして、ゴロンと寝ている姿。これ、「へそ天」って言いますよね。
猫にとって、お腹は一番守りたい大事な場所。そこを無防備に見せて眠れるのは、「ここは安全!」って、すごくリラックスしている証拠です。あなたのそばでへそ天してたら、「守ってくれてありがとう」って思っているサインかもしれません。

スリスリ甘えてくる

朝起きたときや、あなたが家に帰ってきたとき、猫が体や頭をあなたの足や家具にスリスリすること、ありますよね。これは、自分のニオイを「ここにもつけとこー」ってつけて、親しみや愛情を表現している行動なんです。

ゴロゴロと喉を鳴らす

あなたが猫をなでている時や、ひざの上に乗っている時に、「ゴロゴロ…」って低い音が聞こえたら、それは猫の幸せの音!リラックスして、とっても安心している証拠です。安心できる大好きな相手といる時にだけ、この音を出してくれるんですよ。

ふみふみする

前足を交互に、ゆっくりとあなたの体や毛布などに押しつける「ふみふみ」。これは、子猫の時に、お母さん猫からおっぱいをもらう時にしていた行動の名残りだと言われています。ふみふみしている時は、「あなたはお母さんみたいに安心できる存在だニャ」って、子猫みたいに甘えている気持ちなんですよ。

仲良しになるための基本のルール

猫との信頼関係を作るには、猫の「こんなことが好き」「こんなことは嫌い」っていう習性を知ることがとっても大事!

猫のペースを一番に考える

猫はもともと、一匹で行動するのが好きな動物です。だから、人間みたいに「四六時中ベッタリ!」っていうのは、ちょっと苦手。猫が甘えたいタイミングで、自分から寄ってくるのが猫らしいスタイルです。こっちから追いかけたり、しつこく触ろうとしたりせず、猫が近づいてくるのをゆったり待ってあげましょう。

猫は警戒心が強い動物なので、あなたのことを「信用していいかな?」って思えるようになるには、少し時間がかかります。特に、新しいお家にきたばかりの猫や、過去に怖い思いをした猫は、もっと時間がかかるかもしれません。

ゆっくり時間をかけて「信頼していいんだよ」って伝えていきましょう。

猫の気持ちをちゃんと見てあげる

猫は顔の表情より、しっぽや耳の動き、鳴き方で気持ちを表します。

  • しっぽをパタパタ床に叩きつけている 「もうやめて!イライラする!」のサイン
  • 耳を後ろにペタンと倒している 「怖いな…不安だな…」って警戒している
  • 「ニャーニャー」と鳴きながらすり寄ってくる 「かまってー!」

猫が甘えてきたら、たっぷりかわいがってあげて、イライラしている時や不安そうな時は、そっとしておいてあげる。猫の気持ちに合わせて接してあげましょう。

猫のしぐさで気持ちを知りたい方はこちらの記事も参考になります。

毎日の中で絆を深める接し方

毎日のちょっとした行動の積み重ねが、猫との強い絆(きずな)を育ててくれます。

優しく静かな声で話しかける

猫は耳がすごくいいので、あなたの声のトーン(高さや調子)で、気持ちを理解しています。大きな声で怒鳴ったり叱ったりせず、いつも優しく落ち着いた声で猫の名前を呼んであげてください。穏やかな声で話しかけることで、「この人といると安全だ」って猫は感じてくれます。

ルーティン(決まった習慣)を作る

毎日同じ時間に、ごはんをあげたり、遊んであげたり、ブラッシングをしてあげたり。決まったルーティンがあると、猫は「次はごはんの時間だ!」「もうすぐ遊んでもらえるぞ!」ってあなたの行動を予想できるようになります。

nalu

「いつものこと」がわかると、猫は安心できてストレスが減りますよ。

猫が好きな時にだけ触れ合う

猫の方から寄ってきた時に、思いっきり可愛がってあげると、信頼関係は深まります。逆に、猫が寝ている時や、一人で静かにしたい時に無理に触ろうとすると、「やめて!」って警戒されてしまいます。

寝ている時や、ごはんを食べている時、トイレから出てきた直後などは、そっとしておいてあげましょう。

一緒に遊ぶ時間を作る

猫じゃらし羽根のおもちゃなどで一緒に遊ぶのは、猫と仲良くなる最高のチャンス!遊ぶことで楽しい時間を共有できるし、猫の持っている「狩り(かり)をしたい!」っていう本能(ほんのう)も満たされて、ストレス解消にもなりますよ。

ごはんやおやつで仲良しに!

おいしいものをくれる人のことは、猫も「いい人だな」って思ってくれやすくなります。ごはんを、決まった時間にあげると、「この人が僕(私)を守ってくれているんだな」って信頼してくれます。

nalu

手からおやつをあげる時は、猫が自分から近づいてくるのを待って、優しく声をかけながらあげてみてくださいね。

猫が安心できるお家を作る

猫が「このお家は安全だ!」って思える環境を整えることも、信頼には欠かせません。

静かな隠れ家を用意する

猫が「ここは自分だけの秘密基地!」って思える、静かで落ち着ける場所を用意してあげましょう。キャットタワー、専用のベッド、ちょっと大きめの段ボール箱などでもOK。猫が隠れている時は、無理に引っ張り出したりせず、そっと見守ってあげてくださいね。

大きな音や急な動きを避ける

猫は大きな音や急な動きが苦手で、びっくりしたり、ストレスを感じてしまいます。お家の中では、穏やかな動き静かな環境を心がけてください。

掃除機をかける時は別の部屋に移動させたり、お友達が遊びに来た時は、猫が落ち着ける部屋に避難させたり、配慮してあげましょう。

キレイなトイレと水をキープする

猫はとってもきれい好きな動物です。トイレが汚れていたり、お水が古かったりすると、猫はストレスを感じてしまいます。毎日のトイレ掃除新鮮なお水の用意など、基本的なお世話を丁寧にしてあげることで、「この家は快適だ!」って安心できますよ。

絶対にやっちゃダメ!NG行動

信頼関係を壊さないために、NGな行動も覚えておきましょう。

無理に抱っこしない

「可愛いから!」って、猫が嫌がっているのに無理やり抱っこしたり、寝ている時にずっと撫で続けたりするのは、猫にとっては不快でしかありません。抱っこを嫌がる猫の場合は、まずはひざの上に乗ってくるのを待って、短い時間から少しずつ慣らしていきましょう。

叱る時に猫の名前を使わない

いたずらをした猫を叱る時、猫の名前を使わないようにしましょう。名前は、呼ばれると「嬉しいな」って思ってほしいものだからです。叱る時は「コラ」「ダメ」など、別の言葉を使ってくださいね。

大声で叱らない

大きな声で怒鳴ったり叱ったりすると、猫は「攻撃されている!」って怖がってしまい、信頼関係が壊れてしまいます。猫の耳は人間より優れているので、大きな音は恐怖でしかありません。いたずらをした時も、穏やかな声で「それはダメだよ」と伝えてあげる方が効果があります。

しつこく触り続けない

猫が気持ち良さそうにしていても、長時間触られ続けると、猫は「もういいよ」って嫌がり始めます。しっぽを床に叩きつけたり、体が緊張して固くなったりしたら、「もうやめて」のサイン!このサインを無視して触り続けると、怒って噛みついたり引っ掻いたりすることもあるので要注意です。

もし、猫とケンカしちゃったら?

もし、何かきっかけで猫との関係がギクシャクしてしまった場合でも、ちゃんと仲直りする方法はあります!

距離を取ってあげる

猫が隠れたり、逃げたりしている時は、無理に追いかけず、そのままそっとしておいてあげるのが一番大事です。こっちから接触しないことで、猫は安心して警戒心を解いてくれます。「大丈夫だ」って猫が思えるまで、焦らず待ちましょう。

好きなことから再スタートする

猫が隠れたり逃げたりしなくなったら、猫の好きなこと(遊びやおやつなど)を、決まった時間にしてあげるのも効果的です。ただし、「やらなきゃダメ」じゃなくて、猫の気分に合わせて進めるのがポイント!無理強いせず、猫がやりたい時にやることを優先してあげてください。

穏やかな日常を取り戻す

大きな声を出したり、急な動きをしたりするのを避けて、落ち着いて生活するようにしましょう。規則正しい生活リズム、優しい声かけ、静かな環境を心がけることで、「この人は安全で、次に何をするか予想できるな」って猫は感じて、少しずつ信頼を取り戻してくれます。

まとめ

猫との信頼関係は、優しく声をかけること、猫のペースに合わせて触れ合うこと、安心できるお家を作ってあげること、こういうことを一つ一つを積み重ねていくことで、きっとあなたのきもちが猫に通じます。

焦らずに、猫の気持ちにそっと寄り添いながら、お互いにとって一番居心地のいい関係を育てていきましょう。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Contents