猫と暮らしていると、「なんで?」と思う行動に出会うことがありせんか?
失敗したあとに突然毛づくろいを始めたり、トイレのあとに部屋中を走り回ったり。一見すると理解に苦しむこれらの行動も、実は猫なりの心理が隠れているんです。
飼い主さんが戸惑いやすい行動にも、猫には猫なりの事情があります。その気持ちを知ることで、猫との関係がもっと深まり、日々の暮らしがより楽しくなるはずです。
この記事では、猫が見せる不思議な行動の意味と、その背景にある猫の気持ちについて解説します。
- 猫の不思議な行動の理由を知りたい方
- 猫が失敗後に毛づくろいする理由が気になる方
- 猫の心理をもっと知って、より良い関係を築きたい方
- 猫の八つ当たりやトイレ後の大運動会について理解を深めたい方
失敗したあとに毛づくろいをする

ジャンプやおもちゃのキャッチなどに失敗したあと、何事もなかったかのように毛づくろいを始める猫の姿、あるあるですよねw
これは「転位行動」と呼ばれるもので、動揺した気持ちを落ち着かせるための行動です。猫は恥ずかしさや失敗のショックから気分を切り替えるために、毛づくろいという日常的な行動を取ることで心を落ち着かせているんです。
人間でいえば、緊張したときに髪を触ったり、困ったときに頭をかいたりするのと似ています。猫なりのストレス解消法として、とても自然な反応なんですね。
失敗を見てしまっても、そっと見守ってあげるのが優しさです。
外の野良猫と喧嘩をしたあとに同居猫にパンチ

窓の外で野良猫を見かけたあと、なぜか同居猫に攻撃的になることがあります。
これも転位行動の一種で、いわゆる八つ当たりです。自分の縄張りだと思っている場所に他の猫が侵入してきたことで、猫は大きなストレスを感じます。外に出て追い払いたいけれど出られない、そのイライラした気持ちを整理できずに、つい近くにいた同居猫に当たってしまうんです。
このような場合は、興奮が収まるまで少し距離を置いてあげるとよいでしょう。時間が経てば落ち着いて、いつもの関係に戻ります。
おとなしかったのに突然噛みついてくる

気持ちよさそうになでられていたのに、急に噛みついたり引っかいたりすることがあります。
これは「愛撫誘発性攻撃行動」と呼ばれる行動で、なでられているうちに恐怖心や不快感が湧いてきたために起こります。最初は気持ちよかったのに、体を触られ続けることで次第に「怖い」「やめてほしい」という気持ちに変わってしまうんです。
特にお腹や足先など、敏感な部分を触られると起こりやすくなります。猫の尻尾がパタパタと動き出したり、耳が後ろに倒れてきたりしたら、それは「もうやめて」のサインです。その合図を見逃さないようにしましょう。
トイレのあとに部屋中を走り回る

排泄を終えたあと、突然ものすごいスピードで家の中を駆け回る猫がいます。
これは俗に「トイレハイ」や「トイレ後の大運動会」と呼ばれる行動です。排泄中は無防備な状態のため、猫は本能的に緊張しています。用を足し終えて安心したことで、その緊張から解放された喜びが爆発的なエネルギーに変わるのだと考えられています。
また、すっきりした爽快感から、テンションが上がってしまうこともあるようです。トイレ砂を勢いよく掻いたり、「やった〜!」とばかりに駆け回る姿は、見ている方も思わず笑顔になってしまいますね。
高いところから飼い主を見下ろしている

猫が棚の上やキャットタワーの頂上から、じっとこちらを見下ろしていることがあります。
これは猫の本能的な行動で、高い場所から周囲を観察することで安心感を得ているんです。野生時代、高所は敵から身を守り、獲物を見つけやすい安全な場所でした。その名残で、猫は高いところから全体を見渡すことを好みます。
飼い主さんを見下ろしているのは、決して偉そうにしているわけではありません。「今日も平和だな」「この人は何をしているのかな」と、安全な場所から観察しているだけなんです。
水を飲む前に足で水面をかく

水を飲む前に、前足で水面をペチペチと叩く猫がいます。
これにはいくつかの理由が考えられます。まず、水の深さを確認しているという説です。猫は視力があまり良くないため、水面の位置を確かめてから飲もうとしているのかも。
また、野生時代の名残で、水面の落ち葉やゴミを払いのけようとしているという説もあります。さらに、水が動くことで新鮮さを確認している、あるいは単純に水が動く様子を楽しんでいるという可能性も。
いずれにしても、猫なりの安全確認や遊びの要素が含まれた行動といえるでしょう。
夜中に大きな声で鳴く
夜中に突然「ニャオーン!」と大きな声で鳴き出すことがあります。
これは「夜鳴き」と呼ばれる行動で、若い猫の場合は遊び足りないエネルギーの発散や、飼い主さんへの呼びかけであることが多いです。日中の運動量が足りないと、夜に活発になる猫の習性も相まって、元気が有り余ってしまうんですね。
高齢猫の場合は、認知症の可能性も考えられます。不安や混乱から大きな声を出すことがあるため、頻繁に続くようであれば獣医師に相談することをおすすめします。
若い猫の夜鳴き対策としては、寝る前にしっかり遊んであげることが効果的です。
まとめ
猫の不思議な行動には、それぞれちゃんとした理由があります。失敗後の毛づくろいは気持ちを落ち着かせるため、喧嘩後の八つ当たりはストレスの発散、突然の噛みつきは「もうやめて」のサイン。
一見すると理解できない行動も、猫の心理を知ることで「そういうことだったのか」と納得できることが多いんです。猫の気持ちを理解しようと努めることで、より深い信頼関係が築けます。
不思議な行動を見かけたら、「今、どんな気持ちなのかな」と想像してみてください。猫との暮らしが、もっと楽しく、もっと愛おしいものになるはずです。

