猫との暮らしで欠かせないのがトイレ選びです。結論から言えば、猫の性格や飼い主の生活スタイルに合わせて「普通トイレ」か「システムトイレ」を選ぶのが最適です。
- 初めて猫を迎える予定の方
- トイレ選びで迷っている方
- 今のトイレを変えようか検討中の方
- 多頭飼いでトイレの数や配置に悩んでいる方
猫は清潔好きでトイレ環境に敏感です。合わないトイレを選ぶと排泄トラブルにつながることもあります。この記事では、猫トイレの基本的な種類から選び方、設置場所のコツまで、初めての方にも分かりやすく解説します。わがやでも色々なトイレを試してきましたが、猫の好みや掃除のしやすさを考えると、やはりそれぞれに良さがあります。
猫トイレの基本|2つのタイプを知ろう
猫トイレは大きく分けて「普通トイレ」と「システムトイレ」の2種類があります。それぞれの仕組みと特徴を理解すると、自分に合ったトイレが見えてきます。
| 項目 | 普通トイレ | システムトイレ |
|---|---|---|
| 構造 | 固まる砂を使用 | 2層構造(砂+シート) |
| 掃除頻度 | 毎日必要 | 週1回程度でOK |
| 臭い対策 | 弱い | 強い |
| コスト | 安価(砂代のみ) | 専用砂・シートでやや高め |
| 健康チェック | 尿量が分かりやすい | 尿量はやや分かりにくい |
普通トイレは、昔ながらのシンプルなタイプです。トレーに猫砂を入れて、排泄物を取り除く方法です。固まるタイプの猫砂を使うことが多く、オシッコをした部分が固まるので、そこだけをスコップですくって捨てます。
システムトイレは、上段と下段に分かれた二層構造になっています。上段には固まらない専用の猫砂を敷き、オシッコはすのこを通って下段のシートで吸収します。ウンチだけを取り除き、シートは週に1〜2回交換すればOKという手軽さが特徴です。
どちらが優れているということはなく、猫の好みや飼い主さんの生活スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
システムトイレのメリット・デメリット
システムトイレは、忙しい飼い主さんや留守がちな家庭に人気があります。わたしも使っていた時期がありますが、お手入れの楽さは本当に助かりました。

メリット
システムトイレの最大の魅力は、毎日の掃除が楽なことです。オシッコは下段のシートが吸収してくれるので、ウンチを取り除くだけで大丈夫。シートの交換も週1〜2回程度なので、仕事で帰りが遅い日が続いても安心です。
また、においも抑えやすいという特徴があります。専用の猫砂やシートは消臭効果が高く、リビングにトイレを置いていてもあまり気になりません。砂の飛び散りも少なめで、掃除機をかける頻度も減らせます。
デメリット
一方で、コストは普通トイレより高めです。専用の猫砂とシートが必要なので、ランニングコストがかかります。ただ、時間や手間を考えれば納得できる範囲かもしれません。
猫によっては、システムトイレの砂の感触が苦手な場合もあります。特に子猫の頃から固まる砂に慣れていると、切り替えに時間がかかることも。また、下段のシートをいたずらする猫もいるので、様子を見ながら慣れさせる必要があります。
普通トイレのメリット・デメリット
普通トイレはシンプルで、多くの猫が抵抗なく使えるタイプです。初めて猫を迎える場合は、まずこちらから始めるのも良い選択です。

メリット
普通トイレの良いところは、コストが安いことと選択肢が豊富なことです。固まる猫砂は種類がたくさんあり、価格も手頃なものから高品質なものまで幅広く揃っています。トイレ本体もシンプルで安価なものが多いので、初期投資を抑えられます。
また、猫砂の種類を自由に選べるのもポイントです。鉱物系、紙系、木系、おから系など、猫の好みや飼い主さんのこだわりに合わせて変えられます。猫砂についての詳しい情報は、猫砂の選び方徹底比較の記事も参考にしてみてください。
デメリット
毎日の掃除はこまめに必要です。理想は1日2回以上、固まった部分をスコップで取り除きます。オシッコのたびにチェックしないといけないので、留守が多い家庭だと少し大変かもしれません。
また、砂が飛び散りやすいというデメリットもあります。猫がトイレから出るときに足に砂が付いて、部屋中に散らばってしまうことも。トイレマットを敷くなどの工夫が必要になります。
カバー付きとオープン型、どっちがいい?
トイレには屋根があるカバー付きと、屋根のないオープン型があります。これも猫の性格や飼い主さんの好みで選びましょう。
カバー付きトイレは、においが外に漏れにくく、砂の飛び散りも防げます。猫も落ち着いて用を足せるという声もあります。ただし、中がこもりやすく、掃除をさぼるとにおいが強くなってしまいます。閉所が苦手な猫は嫌がることもあるので注意が必要です。
オープン型は、開放的で猫が入りやすく、掃除もしやすいのが魅力です。においがこもりにくいので、換気の良い場所なら快適に使えます。ただし、砂は飛び散りやすいですし、排泄中の姿が丸見えになるのを気にする猫もいます。
naluわがやでは、最初はオープン型を使っていましたが、猫砂の飛び散りに堪えかねててカバー付きに変えました。じゅにあも特に嫌がる様子はなく、むしろスムーズに移行できました。
トイレの個数は「頭数+1個」が基本ルール
猫のトイレは、飼っている頭数より1個多く用意するのが理想です。


- 1匹 → 2個
- 2匹 → 3個
- 3匹 → 4個
これは、猫が清潔好きな動物だから。同じトイレでオシッコもウンチもするのを嫌がる猫もいますし、他の猫が使ったトイレを使いたがらない子もいます。トイレが足りないと、粗相の原因になってしまうこともあります。
「そんなに置く場所がない」という場合でも、最低限、頭数分は確保してあげたいところです。多頭飼いの場合は、できるだけ離れた場所に設置すると、猫同士がトイレで鉢合わせすることも減って安心です。
トイレの設置場所|3つのポイント
トイレを置く場所は、猫の快適さと飼い主さんの管理のしやすさ、両方を考えて決めましょう。


1. 静かで落ち着ける場所
猫は用を足している間、無防備になります。人通りが多い場所や音がうるさい場所は避けて、静かで落ち着ける場所を選びましょう。洗面所やトイレの隅、寝室の片隅などがおすすめです。
2. 食事場所から離れている
猫は食事をする場所とトイレの場所が近いのを嫌がります。衛生的にも、できるだけ離して設置するのが理想です。最低でも2〜3メートルは離しましょう。
3. 風通しが良く、飼い主さんが管理しやすい
においがこもらないよう、風通しの良い場所を選びます。ただし、玄関先など来客の目に触れる場所は避けたいですね。また、飼い主さんが掃除しやすい場所であることも大切です。毎日のお手入れが面倒にならないよう、動線を考えて配置しましょう。
新しいトイレへの移行方法
トイレを新しいものに変える場合、いきなり取り替えると猫が戸惑ってしまうことがあります。スムーズに移行するには、少しずつ慣れさせるのがコツです。


まず、古いトイレはそのまま残して、新しいトイレを隣に設置します。猫が新しいトイレに興味を示したら、使った後にしっかり褒めてあげましょう。数日から1週間ほど様子を見て、新しいトイレを使う頻度が増えてきたら、古いトイレを片付けます。
システムトイレに変える場合は、今までの砂を少し混ぜてあげるのも効果的です。慣れ親しんだにおいがあると、猫も安心して使いやすくなります。トイレの移行についての詳しい情報は、以下の記事も参考にしてみてください。


焦らず、猫のペースに合わせて進めることが大切です。もし1週間以上経っても使ってくれない場合は、トイレの場所や種類を見直してみましょう。
初めてでも失敗しない選び方のポイント
- 猫の体長の1.5倍以上の広さを確保
- 掃除のしやすさを重視
- 猫砂との相性を確認
- 猫が安心できる設置場所を選ぶ
- 予算とランニングコストを考慮


おすすめの猫トイレ
ここでは、初めての方でも使いやすいトイレを2つご紹介します。最新の価格や詳細は、以下のリンクから確認できます。
デオトイレ 快適ワイド(ユニ・チャーム)
システムトイレの定番といえばこちら。広めの作りで、大きめの猫でもゆったり使えます。専用の猫砂とシートがセットで販売されているので、初めての方でも迷わず使い始められます。消臭効果も高く、1週間シートを交換しなくてもにおいが気になりません。
アイリスオーヤマ 上から猫トイレ
砂の飛び散りを防ぎたい方におすすめなのが、この上から入るタイプ。猫が上から入って中で用を足すので、出るときに足についた砂が自然と落ちる仕組みです。普通トイレとして使えて、価格も手頃なので初めての方にぴったりです。
まとめ
猫トイレ選びは、猫の性格や飼い主さんの生活スタイルに合わせることが一番大切です。システムトイレはお手入れが楽で忙しい方にぴったりですし、普通トイレはコストを抑えて猫砂の選択肢も広がります。カバー付きかオープン型かも、猫の好みを見ながら決めていきましょう。
トイレの個数は「頭数+1個」が理想ですが、最低でも頭数分は用意してあげたいですね。設置場所は静かで落ち着ける場所を選び、食事場所からは離して配置しましょう。
新しいトイレに変えるときは、焦らず少しずつ慣れさせることがポイントです。愛猫がストレスなく使えて、飼い主さんもお手入れしやすいトイレを見つけられれば、毎日の暮らしがもっと快適になりますよ。










