猫の鳴き声には、「ニャー」だけではないたくさんの種類があります。
窓の外を見ながら出す「ケケケ」という独特の音、撫でているときの低い「クルル」、ごはん前の「にゃーん」とは少し違う鋭い声…。
同じ猫でも、場面によってこんなに違うのだと気づいてから、わがやのじゅにあの声を意識して聞くようになりました。
猫は成猫になると、同じ猫同士ではほとんど鳴かなくなります。「ニャー」という発声は、実は人間に向けてだけ使うようになった特別なコミュニケーション手段。
それを知ってから、じゅにあが声をかけてくるたびに、もっと真剣に聞いてあげたいと思うようになりました。
- 猫の鳴き声の種類と感情の関係
- 「ニャー」以外の鳴き声が何を伝えているか
- 猫の声への上手な返し方・関わり方
あなたの猫の鳴き声で気になるところから、ゆっくり読んでみてください。
猫が声を出す相手は、ほぼ人間だけ
まず知っておいてほしいのは、猫は本来、そんなに鳴かない動物だということです。
成猫同士が「ニャー」と鳴き合うシーンは、野生ではほとんどありません。鳴き声によるコミュニケーションは母猫と子猫の間で発達したもので、大人になるにつれて自然と使わなくなります。
猫同士の主なコミュニケーション手段
成猫同士の交流においては、鳴き声よりも以下の手段が優先されます。
嗅覚 鼻を合わせる挨拶やフェロモンによるマーキング。
視覚 耳の向き、しっぽの動き、目の細め方などのボディランゲージ。
これらは、ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)などの専門機関や、コーネル大学などの動物行動学の研究報告によって広く紹介されています。
それなのに飼い猫が人間に向かってよく鳴くのは、「一緒に暮らすうちに、声が通じると学習した」からだと考えられています。
つまり、猫があなたに声をかけてくるのは、それだけあなたのことを信頼している証拠でもあります。そう思うと、ちょっと嬉しくなりませんか。
- 成猫が猫同士で「ニャー(Meow)」と鳴くことは稀であり、この発声は主に人間とのコミュニケーションのために発達・維持されているという見解は、動物行動学の分野で広く支持されています
「ニャー」系の鳴き声 気持ちの強さで変わる

短くやわらかい「ニャ」「みゃ」
ごく短く、軽やかに出る「ニャ」は、挨拶や軽い声がけのサインです。
帰宅したときや、部屋を移動するときにさっと声をかけてくる感じの「ニャ」です。「いるよ」「気づいてるよ」というニュアンスに近く、返事をしてあげると喜ぶ猫が多いです。
長めの「にゃーん」「みゃーん」
いわゆる要求鳴きです。
ごはん、遊んで、開けて、などのリクエストが込められています。
語尾が上がるときは「ねえ、聞いてる?」という少し強めの要求になっていることもあります。
鋭く短い「ニャッ」「ミャッ」
びっくりしたり、触られて「ちょっと待って」と感じたときに出ることが多い声です。痛みや驚きのサインであることもあるため、状況を振り返ってみると安心です。
「ニャー」以外の声 こんなに種類がある

クルル・プルル・トリル
のど元から出るやわらかい振動音で、飼い主に近づくときや、嬉しいときに出ることが多く、「コール音」とも呼ばれ、「こっちおいで」「やあ」というような親しみの表現だと言われています。
naluわがやのじゅにあは、朝とごはんの直前にこの音をよく出します。声というより、音が漏れてる感じでとても可愛いです。
ケケケ・カカカ(クラッキング)
窓の外の鳥や虫を見ているときに出る、独特の早口な音です。
下あごを細かく震わせながら発するこの声は、興奮と狩猟本能が混ざり合った状態とも言われます。
獲れない獲物を見て、本能だけが「行きたい」とざわめいている感じ。声をかけても止まらないことが多いですが、夢中になっているだけなので見守ってあげるのが安心です。
シャー・フーッ
怒りや恐怖の警戒サインです。
「これ以上近づかないで」という明確なメッセージで、無理に触れようとすると本気の噛みつきにつながることがあります。
知らない人や他の猫、動物病院などのストレス場面でよく出ます。シャーが出たら、まず距離をとってあげるのが猫への誠実な対応です。



わがやのじゅにあも、動物病院では必ずシャーッ&ウーです。
ウー・ガー
シャーより一段階強い警戒・威嚇の声です。
低くうなるような音で、かなり限界に近いサインです。この声が続く場合は、環境や状況を見直してあげる必要があります。
甲高い「アオーン」「ワオン」
発情期の鳴き声として有名ですが、去勢・避妊手術後、ストレスや認知症の症状として出ることがあります。夜中に繰り返し続くようなら、体や心のSOSの可能性もあります。
声だけじゃない、一緒に読みたいサイン
猫の気持ちは声だけは伝わりません。
同じ「ニャー」でも、しっぽがピンと立っているときと、お腹を見せながら鳴いているときでは意味がまったく違います。
声と一緒にしっぽ・耳・目・体の向きを見ると、気持ちがより正確に読み取れます。


以下の記事もあわせて読むと、理解がぐっと深まります。


鳴き声への返し方、こんなことを意識してみると変わる


名前を呼んで、短く返す
猫が声をかけてきたとき、同じくらいの声量・トーンで短く返すと会話のようになります。
高すぎる声や大きすぎる声は緊張させることがあるので、やわらかい低めのトーンが安心です。
すぐ反応しすぎない(要求鳴きの場合)
毎回すぐ反応すると「鳴けば叶う」と学習してしまうことがあります。
ごはんの時間でもない場合は、少し間をあけるのもひとつ。ただし、完全な無視は逆効果になることもあるので、その猫の性格に合わせてみてください。。
声が変わったときは見落とさない
いつもと違う声、急に増えた鳴き声、夜だけ鳴くなどの変化は、体調不良のサインのこともあります。
日常をよく知っている飼い主だからこそ気づける変化です。「なにか違う」という直感は大切にしてください。
まとめ
猫の鳴き声は「ニャー」だけではありません。
クルルというやわらかい挨拶、ケケケという興奮の声、シャーという警戒の声まで、それぞれがちゃんとした猫の言葉です。
全部を覚える必要はありません。
まずは「どんな場面でどんな声を出すか」に少し意識を向けてみるだけで、見えてくるものが変わります。声のパターンが積み重なるうちに、その猫だけの“言語”が自然とわかってくるものです。
じゅにあが朝「クルル」と言いながら近づいてきてくれるたびに、毎日の小さなやりとりが、信頼関係の積み重ねになっているのかなと感じています。








