猫におやつをあげる時間って、ちょっと特別で幸せなひとときですよね。
でも、「どれくらいあげていいの?」「添加物が多いと体に悪い?」「うちの子の年齢に合っているかな」と迷ってしまうのも、飼い主あるあるです。
せっかくなら、あなたの猫が心から喜ぶ、安全なおやつを選んであげたいですよね。
じゅにあ(わがやのベンガル)と暮らすようになって感じるのは、おやつひとつで距離がぐっと縮まる瞬間があるということ。
「ちゅ〜る」を差し出した瞬間に走ってくる姿のかわいさに負けて与えすぎてしまうのも、わたしのあるあるでした。
この記事では、おやつの選び方・適量・年齢別のおすすめ・目的別のおすすめを、一本にまとめています。
- 猫におやつをあげたいけど、どれを選べばいいか分からない
- 添加物や原材料が心配で選び方に自信がない
- 「おやつのあげすぎかも」と気になっている
- 年齢や体質に合ったおやつを探している
読み終わったあとに「これにしよう」と思えるものが見つかるといいなと思っています。
そもそも猫におやつは必要なの?

結論からいうと、おやつは「なくても困らないけど、あると暮らしが豊かになる」ものです。
栄養面では、総合栄養食のキャットフードがしっかり機能していれば、おやつで何かを補う必要はありません。ただ、薬を飲ませる時・ごほうびとしてのトレーニング・水分補給の補助・ストレスの発散といった場面では、おやつがとても役立ちます。
「絶対に必要ではないけど、うまく使うと猫との時間が楽しくなる」くらいのイメージが、ちょうどいいかもしれません。
一方で、与えすぎると肥満や栄養バランスの乱れにつながることも。
おやつの適切な量は、1日の総カロリーの10〜20%以内が目安とされています。
体重4kgの成猫の場合、1日の必要カロリーはだいたい200〜250kcalほど。そのうちのおやつ分は20〜50kcal程度、ということになります。
カロリー表示があるおやつを選ぶと、管理しやすくなって安心です。
迷ったまま選ぶ前に、一度チェックしておくと安心です。

猫のおやつ、何を見て選ぶ? 安全な基準のポイント
スーパーやネットで猫用おやつを探すと、種類の多さに目が回ることがあります。正直どれも似たように見えたりもして。でも、ラベルを少し読むだけで「これは安心できそう」「ちょっと待って」と判断できるようになります。

原材料の見方で知っておきたいこと
- 原材料名は「多い順」に記載されている
- 最初の1〜3番目に何が書かれているかを確認する
- 「チキン」「まぐろ」など、具体的な食材名があると◎
- 「肉副産物」「家禽副産物」だけが並んでいる場合は、品質にばらつきがあることも
避けたほうが安心な添加物
- ソルビン酸カリウム(防腐剤)
- BHA・BHT(酸化防止剤)
- 発色剤(亜硝酸ナトリウム)
- 砂糖・食塩の過剰添加
添加物が入っているだけでアウト、ということではありません。量や種類によって安全性は変わるので、「できるだけシンプルな原材料のものを選ぶ」くらいのスタンスでいると、選びやすくなります。
おやつの不安を減らして選べるように整理しています。

猫のおやつ 年齢別おすすめの選び方
猫の年齢によって、おやつに求める役割はかなり変わってきます。

子猫(〜12ヶ月)へのおやつ
生後6ヶ月未満の子猫には、基本的におやつは不要です。
離乳食→総合栄養食への移行期は、消化器官もまだ未熟。おやつで栄養バランスを乱すよりも、良質なキャットフードをしっかり食べてもらうほうが大切な時期です。
6ヶ月〜1歳になったら、少量ずつ試してみてもいいかもしれません。
子猫向けおやつを選ぶときは、高たんぱく・低脂質のもの、粒が小さくて食べやすいもの、着色料・保存料の少ないものを意識すると安心です。「ちゅ〜るBABY」のような子猫専用設計のものも選択肢に入ってきます。
子猫でも安心して使えるおやつをまとめています。

成猫(1〜7歳)へのおやつ
成猫期は、おやつの種類が一番選び放題の時期。運動量や体重に合わせてカロリーを調整しながら、好みに合ったものを楽しんでもらえると理想的です。
とくに室内飼いで運動量が少ない猫は、カロリーオーバーに注意が必要です。フリーズドライのお肉系おやつや、カロリーが抑えめのジャーキー系は、活動的な成猫にちょうど合うことが多いです。
成猫に合った選び方とおすすめを確認できます。

シニア猫(7歳以上)へのおやつ
シニア期は、腎臓への負担・水分補給・食欲の維持が気になってくる時期です。
おやつ選びで意識したいのは、リンやナトリウムが少ないもの・水分を補いやすいウェットタイプ・やわらかくて食べやすい食感のもの、といったポイントです。
「腎臓ケア」「シニア対応」と書かれているおやつは、これらを考慮して作られていることが多いので、ひとつの参考になります。
シニア猫向けに配慮したおやつを分かりやすく紹介しています

猫の目的別おやつについて
「どんな目的でおやつを使いたいか」が決まると、選択肢が絞れます。

無添加・シンプルな原材料の猫おやつのえらびかた
できるだけ自然に近いものを与えたいなら、フリーズドライタイプがおすすめです。食材をそのまま凍結乾燥させているので、添加物が少なく、原材料もシンプルになのが特徴。
1. 原材料が「シンプル」で「明確」
- 素材が特定されている
「肉類」「動物性油脂」のような曖昧な表記ではなく、「鶏ささみ」「かつお」「サーモン」など、何が使われているか具体的に書かれている。 - 原材料数が少ない
原材料の欄が短く、素材そのもの(例:乾燥した肉や魚100%)であることが理想です。 - 穀物・グルテン不使用(グレインフリー)
消化不良を起こしやすい穀物(小麦、トウモロコシなど)が使われていないもの。
2. 「無添加」の範囲
- 不使用の添加物
特に以下の成分が使われていないことを確認。
- 着色料(見た目を良くするため)
- 発色剤(亜硝酸ナトリウムなど、肉の色をきれいに保つため)
- 人工香料・調味料(食いつきを良くするため)
- 人工保存料・防腐剤(BHA, BHT, エトキシキンなど)
- 素材本来の風味: 添加物を使わない分、食材本来の味や香りが楽しめる。
3. おすすめの形状・種類
- フリーズドライ(乾燥)
肉や魚の水分を抜いて保存性を高めたもの。栄養が凝縮されており、保存料不使用のものが多い。 - ウェット・フレーク・パテ
水分補給にも適している。素材を蒸しただけ、あるいは細かくしただけのもの。
4. 注意点
- 保存料・防腐剤不使用のデメリット
賞味期限が短かったり、開封後に早めに使い切る必要がある。
無添加で健康を守りながら楽しめるおやつを紹介しています。

毛玉ケア・吐き戻しが多い猫おやつのえらびかた
長毛種や毛づくろいが多い猫に向いているのが、食物繊維が含まれた毛玉ケアタイプのおやつです。毛玉を排出しやすくする成分(食物繊維・オイル)が配合されているものを選ぶと、お腹のケアと一緒にできて便利です。
1. 毛玉ケアおやつ
毛玉ケアおやつは、飲み込んだ毛を便としてスムーズに排出させることを目的としています。
- 高食物繊維(サイリウムなど)
食物繊維を豊富に配合し、腸の動きを活発にして毛玉の自然な排出を促す。 - 毛玉形成の抑制
毛玉が胃の中で大きくなるのを防ぎ、吐く回数を減らす。 - ペースト・ソフトタイプ
消化しやすく、高齢猫や吐きやすい猫でも安心して与えやすい形状。
2. 吐き戻し軽減おやつ
吐き戻しは、一気食いや胃の膨張が原因であることが多いため、それを防ぐ工夫がされています。
- 消化吸収が良い成分
消化器官への負担を減らし、未消化のまま吐き出すのを防ぐ。 - 粒が小さく、砕けやすい
カリカリ(ドライフード)を丸飲みしても胃の中で膨張しにくく、消化されやすい。 - 腹持ちが良い
満腹感を得やすく、一気食いを防ぐ。
選ぶ基準
- 成分 食物繊維(サイリウム、セルロースなど)
- 形状 消化しやすいソフトタイプやペーストタイプ
- 機能 毛玉ケア+吐き戻し軽減の両方の機能を持つものが理想的
毛玉ケアおやつを具体的に選べるようにまとめています。

ダイエット・体重管理中の猫おやつのえらびかた
ダイエット・体重管理中の猫におやつを与える際、最も重要なのは「おやつを含めた1日の総カロリーを管理すること」です。肥満は関節の負担や病気の原因になるため、おやつは「ご褒美」として賢く与える必要があります。
1. カロリー基準:1日の必要量の10%以下(最大20%)
- 目安
1日のおやつ量は、全カロリーの10%程度に抑えるのが理想です(最大でも20%まで)。 - 具体的な目安量
- 体重1kg:約19.6kcal以下/日
- 体重2kg:約36.4kcal以下/日
- 体重4kg:約53.2kcal以下/日
- 体重6kg:約70.0kcal以下/日。
- 計算のコツ
おやつをあげた分、その日の主食(フード)を減らすことが重要です。
2. おやつの選び方
- 低カロリー・高タンパク
ダイエット中は、余分な脂肪や炭水化物が少なく、良質なたんぱく質を含むものを選びます。 - 「間食」用よりも「栄養補完」食
栄養バランスが崩れないよう、副食(おやつ)ではなく「間食」としてパッケージに記載があるものや、健康に配慮された製品を選びましょう。 - フリーズドライや乾燥おやつ
鶏胸肉やささみ、魚などを乾燥させた、脂質が少ないシンプルな原料のものがおすすめです。
3. 与え方のコツ
- 少量ずつ、こまめに
一度に多く与えず、例えば「遊んだ後」「ブラッシングの直後」などに少しだけ与えることで、満足感を与えつつ総量を抑えます。 - 「ちゅーる」等は控えめに
人気の液体おやつ(ちゅーる等)は高カロリーな場合があるため、量を確認し、肥満傾向の場合は減らすか、お湯で薄めるなどの工夫が必要です。 - 遊ぶことでおやつを与える
おもちゃを使って運動させ、運動後にご褒美として少量のおやつを与えることで、消費カロリーを増やせます。
4. 体型チェックと減量のペース
- BCS(ボディコンディションスコア)で確認
肋骨が触れる程度(標準)か、脂肪で覆われているかを確認します。上から見てくびれがない、横から見てお腹が垂れている場合は肥満です。 - 無理なダイエットは避ける
短期間で急激に痩せさせると肝リピドーシス(脂肪肝)などの健康被害が出るため、月1〜2%の体重減少を目安にします。
体重管理が必要な猫向けのおやつを分かりやすく紹介しています。

歯磨きしながらケアできる猫おやつのえらびかた
歯磨きがなかなかできない猫には、デンタルケア成分配合のおやつを補助的に使う方法があります。咬みごたえのあるタイプが歯垢を物理的に落としやすく、VOHC(米国獣医口腔衛生審議会)認証マークがついている商品は一定の効果が証明されています。
1. 主な機能と仕組み
- 物理的な歯垢除去
噛むことで歯の汚れを落とす設計(硬めの食感、特殊な形状)。 - 成分によるケア
卵黄粉末(グロビゲンPG)などが、歯垢の沈着を抑制する。 - 口内・お腹の健康
歯石の蓄積を抑えるだけでなく、お口とおなかの健康をサポートする成分が含まれているものがある。
2. 選ぶ際のチェックポイント
- 安全性
米国獣医口腔衛生協議会(VOHC)の認定など、歯垢・歯石コントロール効果が認められているものが推奨される。 - 嗜好性
猫が喜んで食べる、フレーバーや食感(噛みごたえのあるスティック、カリカリしたスナック)。 - 無着色・健康配慮
健康を考慮した無着色や、毎日の健康ケアを意識したシリーズ。 - 形状
奥歯でしっかり噛めるタイプが効果的(歯石は奥歯に付きやすいため)。
3. 与え方と注意点
- デイリーケア 毎日のおやつやトッピングとして取り入れる。
- 歯ブラシの代替または補助 歯磨きが苦手な猫の第一歩や、歯ブラシの補助として活用する。
- 過剰摂取の注意 おやつなので、与えすぎには注意し、健康管理の一部として与える。
- これらは歯磨きの代用として有効ですが、動物病院での定期的な検診と、可能であれば歯ブラシによるケアも併用することが最も推奨されます。
歯磨きおやつの間違えやすいポイントも含めて分かりやすくまとめています。

水分補給・腎臓ケアを兼ねる猫おやつのえらびかた
おやつで少しでも水分を補えると、腎臓への負担を和らげることにつながります。水分補給と腎臓ケアを兼ねる猫用おやつを選ぶ・作る際の要点は、「低リン・低ナトリウム」「豊富な水分量」「オメガ3脂肪酸」の3つです。
1. 水分補給の機能(ウェットタイプ)
- ペースト状やスープ状
水分含有量が高い(80〜90%程度)ウェットタイプのおやつは、一度に多くの水分を摂取でき、尿を希釈して腎臓の負担を減らします。 - 嗜好性の高さ
水分摂取を好まない猫にも、魚や肉の旨味が強いペーストやスープは効果的です。
2. 腎臓ケアの機能(栄養成分)
- 低リン
腎臓病の原因となるリンの含有量を抑えた製品を選びます。 - 低ナトリウム(低塩分)
塩分を抑えることで、血圧上昇を抑え、腎臓の負担を減らします。 - オメガ3脂肪酸(EPA/DHA)
マグロ、イワシ、サーモンに含まれるオメガ3脂肪酸は、腎臓の機能維持(抗酸化作用)に有効です。
注意点
- おやつは全カロリーの10%未満に
腎臓病療法食を食べている場合は、おやつを与えすぎることで栄養バランスが崩れないよう、獣医師に相談しましょう。 - 塩分の高いおやつは避ける
一般的なちゅーる等は塩分が含まれるため、慢性腎臓病の猫には、腎臓ケア用や成分が調整されたものを選びましょう。
- 特にシニア猫や腎臓病の初期段階にある猫への水分補給・健康維持に、このようなおやつの活用が有効です。
水を飲まない猫へ今の状態に合うおやつをすぐに確認できます。

猫のおやつ人気種類別 ちゅ〜る・フリーズドライ・ジャーキーの選び方

ちゅ〜る系(ペースト・リキッド系)
CIAOちゅ〜るを代表とする、液状・ペースト状のおやつです。食いつきが非常に良く、水分補給にも使えるのが強み。薬を混ぜて与える時にも重宝します。
選ぶポイントは「総合栄養食」か「一般食(おやつ)」かの確認。一般食のものは補助的に使い、食事の代わりにならないよう注意が必要です。
フリーズドライ系
素材の旨味が凝縮されていて、食いつきがいい猫が多い。添加物が少なく、保存もしやすいのが特徴です。「ご褒美系」「特別なおやつ」として使うのにちょうどいいです。
ジャーキー系(スナック系)
咬みごたえがあり、歯の健康維持や暇つぶし・遊び感覚のおやつとして使えます。塩分が多めの商品もあるので、原材料でナトリウム量を確認するといいかもしれません。
種類別おやつの失敗しない選び方とおすすめをまとめています。

これだけは気をつけて。猫に与えてはいけないもの
おやつの話をするときに外せないのが、「絶対にあげないほうがいいもの」の話です。人が食べるものの中には、猫にとって命にかかわるものもあります。

特に危険なもの(おやつに含まれることもある)
- ネギ・玉ねぎ・にんにく類|ヘモグロビンを破壊する中毒症状を引き起こす
- ぶどう・レーズン|腎不全を引き起こすことがある(少量でも危険)
- チョコレート・カカオ|テオブロミン中毒
- キシリトール|人向けのグミやお菓子に含まれることがある
- 生の魚・生肉の過剰摂取|チアミン欠乏症のリスク(少量は問題ない場合が多い)
市販の猫用おやつには基本的にこれらは入っていませんが、人間の食べ物をおやつ代わりに与える場合は必ず確認しておくと安心です。
猫のおやつの適量や、与えてはいけない食材を今のうちに一度チェックしておくと安心です。

手作りおやつもいいかもしれない
市販品が不安な場合、シンプルな手作りおやつという選択肢もあります。ゆでたささみや蒸したまぐろを少量与えるだけでも、十分なご褒美になります。

手作りのメリットは「原材料が100%分かること」。デメリットは、栄養バランスが偏りやすいことと保存が短いこと。手作りおやつはあくまで「補助」として使い、主食はしっかり総合栄養食で、というスタンスだと安心です。
猫の簡単手作りおやつのレシピはこちらで分かりやすく紹介しています。

まとめ
猫のおやつ選びは、そんなに難しく考えなくて大丈夫です。
「原材料がシンプルなもの」「年齢や体調に合っているか」「1日の10〜20%カロリー以内」
この3つを意識するだけで、選びやすくなります。
ちゅ〜るでもフリーズドライでも手作りでも、猫が喜んで食べてくれる顔を見る瞬間は、毎日のちょっとした幸せになりますよね。じゅにあも、おやつの袋の音だけで飛んでくるようになりました。あれって、パブロフの猫ですね。
おやつを「コミュニケーションのツール」として上手に使いながら、猫との時間をもっと楽しんでもらえたら嬉しいです。
猫のおやつQ&A
- おやつを食べさせたら主食を食べなくなりました。どうすれば?
-
おやつの量が多すぎるか、おやつが美味しすぎて主食の魅力が下がっているかもしれません。一時的におやつをお休みするか、量を1/3以下に減らして様子を見てみると落ち着くことが多いです。
- 何歳からおやつをあげてもいいですか?
-
生後6ヶ月を過ぎたころから、少量ずつ試してみるといいかもしれません。それ以前は消化器官が未熟なため、総合栄養食を優先するほうが安心です。
- 毎日おやつをあげても大丈夫ですか?
-
カロリー管理ができていれば、毎日少量あげること自体は問題ありません。ただし「毎日同じもの」が続くと飽きたり偏りが出ることもあるので、種類を変えながら使うのもいいと思います。
- おやつで薬を飲ませてもいいですか?
-
ちゅ〜るやペーストタイプのおやつに混ぜる方法はよく使われています。ただし薬によっては食べ物と一緒に与えると効果が変わるものもあるので、獣医師に確認してから試してみると安心です。

