猫の健康を守るためには、毎日の食事と水分補給がとても大切です。特に室内で暮らす猫は腎臓や泌尿器のトラブルが起こりやすいため、水分摂取の工夫が欠かせません。この記事では、猫の食事スタイルや水分摂取の見直し方、そして安心できる環境づくりについて、わたしの体験も交えながらわかりやすく紹介します。
- 猫に必要な水分量と、水分摂取を促す工夫
- 猫の本来の食事スタイルと、3つの食餌方法の特徴
- 食事や水、トイレの置き場所を見直すポイント
- 実際の配置例と、おすすめアイテムの活用法
猫の水分摂取量とその重要性
猫はもともと砂漠地帯出身で、水をあまり飲まなくても生きられる体質を持っています。しかし、現代の室内飼いでは腎臓病や尿路疾患のリスクが高まるため、水分摂取はとても重要です。

一日に必要な水分量の目安は「体重1kgあたり約50ml前後」とされています。
たとえば、4kgの猫なら1日に約200mlが理想的な量です。
水分摂取を促す工夫
猫が自然と水を飲みたくなるように、環境を整えることが大切です。
- ウェットフードやスープ状のおやつを活用する
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食事から水分を摂れるので、水をあまり飲まない猫にもおすすめです。
- 水飲み場を複数設置し、猫が気分に合わせて選べるようにする
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猫は新鮮な水を好むので、場所によって水の好みが変わることもあります。
- 餌場とは少し離れた静かな場所に水を置く
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食事と水を分けて考える習性があるため、離して置くと警戒心が和らぎやすくなります。
- 流れる水が好きな子には循環式給水器もおすすめ
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水が動いていると興味を持ちやすく、飲む回数が増えることもあります。
じゅにあわがやでは循環式給水器を使っています!
猫の食餌スタイルを見直すという選択
飼い主さんのスタイルはさまざまですが、猫の本来の食餌スタイルを知ることで、より自然でストレスの少ない食事環境を整えることができます。


猫の本来の食事スタイル
野生の猫は1日に何度も少量ずつ食べる習性があります。
獲物を捕まえて少しずつ食べるため、1日10回以上食べることも珍しくありません。
このような習性を理解すると、「1日2回の食事」が必ずしも猫に合っているとは限らないことが分かります。
代表的な食餌スタイルと特徴
現在、わが家の食餌スタイルは1日5回です。
飼い主の起床後にウェットフードを1回与え、残りの4回は自動給餌器でドライフードを提供しています。
自動給餌器のフードは食べきることがないため、深夜0時前に一度破棄し、その後0時ごろに4回目の給餌が出る仕組みです。
このスタイルは「分食型」と「常時設置型」の中間のような形とも言えます。
| スタイル | 特徴 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 常時設置型 | ドライフードを常に置いておく | 猫が好きなタイミングで食べられる | 食べ過ぎや鮮度の低下に注意 |
| 時間制限型 | 決まった時間に出し、一定時間で撤去 | 食事のリズムが整いやすい | 食べるのが遅い子には不向きな場合も |
| 分食型 | 1日数回に分けて少量ずつ与える | 猫の習性に近く、満足感が高い | 手間がかかるが、自動給餌器で補える |
食餌場所の環境づくり
猫は警戒心が強いため、食餌中も周囲の安全を確認しています。
安心して食べられる環境を整えることが、食欲や健康にもつながります。
- 餌場は「開放的で逃げ道がある場所」に設置する
壁に囲まれた場所よりも、視界が広く逃げやすい場所が安心です。 - 人の出入りが少なく、静かで落ち着ける空間が理想
リビングの隅や、人通りの少ない部屋の角などがおすすめです。 - 騒音や急な動きがないよう配慮する
食事中に驚かせないことで、猫のストレスを軽減できます。
急な変更はストレスに


食餌スタイルや水の置き場所を変えるときは、猫の様子をよく観察しながら段階的に進めましょう。
まずは1日1回だけ分食にしてみる、水の置き場を1箇所増やしてみるなど、小さな変化から始めることが大切です。



猫が安心して食事をとれることが、何よりも大切です。
猫が安心できる「フード・水・トイレ」の置き場所の工夫


猫は環境の変化にとても敏感な生き物です。
食事や水、トイレの場所が快適であることは、ストレスの軽減や健康維持に直結します。
フードの置き場所
- 人の出入りが少なく、静かな空間
- 他の猫やペットと共有する場合は、個別に設置して安心感を確保
- 開放的で逃げ道がある場所(壁際よりも部屋の角や視界が広い場所)
水の置き場所
- 日当たりが良すぎない、落ち着いた場所
- 高さのある台に置くと飲みやすくなることも
- フードの近くとは別に、部屋の複数箇所に設置
(猫は水と食事を分けて考える傾向があります)
トイレの置き場所
- 複数の猫がいる場合は、猫の数+1個が理想的
- 食事・水の場所からは十分に離す(猫は清潔感を重視します)
- 静かで人の目が届きにくい場所(洗面所の隅や廊下の端など)
わが家の設置例
実際にわが家(3DK)でのフード、水、トイレの設置場所です。
画像付きでご紹介しています。


わが家で使用しているアイテム
- フード:自動給餌器
- 水①:自動給水器
- 水②:フードボウル
- トイレ①:自動トイレ
- トイレ②:システムトイレ
おすすめアイテム
うちのこエレクトリック カリカリマシーンV2C
獣医師推奨の自動給餌器。暗視カメラ付きでスマホから遠隔操作も可能。ステンレストレイや乾燥剤ポケット付きで衛生面も安心。電池・コンセント両対応、日本メーカーのサポート付き。
まとめ
猫の食事や水分摂取は、ただの栄養補給ではなく、心と体の健康を支える大切な時間です。飼い主さんのちょっとした工夫と、猫の気持ちに寄り添う姿勢が、毎日の暮らしをもっと穏やかで豊かなものにしてくれます。水の置き場所を増やしてみる、食餌スタイルを少しずつ見直してみるなど、できることから始めてみてください。猫が安心して過ごせる環境づくりが、きっと健やかな毎日につながっていくはずです。










