猫が7歳を過ぎると、体の変化が少しずつ出てきます。
動く量が減った、水をあまり飲まなくなった、以前より食欲にムラが出てきた……。
そんな変化に気づいたとき、「おやつも見直したほうがいいのかな?」と感じる飼い主さんは多いです。
シニア期のおやつ選びで一番大切なのは、食べる楽しみを守りながら、体への負担を減らすこと。
おやつをゼロにする必要はありませんが、成猫期と同じものを続けるより、少しだけ意識を変えてあげると安心です。
- 猫が7歳を過ぎて、おやつを見直したい
- 腎臓の数値が気になり始めた(または健診で指摘された)
- 水をあまり飲まないシニア猫への対策を探している
- 食欲が落ちてきた時のおやつの使い方を知りたい
シニア猫(7歳以上)の体に起きる変化
猫は7歳を過ぎると、体のさまざまな機能が少しずつ変化し始めます。おやつ選びに関わるポイントだけわかりやすくまとめます。

腎臓の機能低下
猫は高齢になると腎臓の病気になるリスクが上がります。そのため、リン・ナトリウムが控えめのおやつを選ぶと安心です。
水分摂取量が減りやすい
もともと水をあまり飲まない猫が、シニア期にさらに飲量が落ちることも。水分不足は腎臓の負担につながるため、水分を補えるおやつが役立ちます。
食欲にムラが出る
シニア猫は「主食は残すけど、おやつは食べる」という日が増えることも。
そんなときは、おやつを食欲のきっかけとして使う場面が増えてきます。
歯・顎が弱くなる
硬いジャーキー系は食べにくくなるため、やわらかい・飲み込みやすいタイプが向いてきます。
シニア猫のおやつ選び 4つのポイント

① リン・ナトリウムが少ないものを選ぶ
腎臓の健康維持のため、
- 「腎臓ケア」
- 「低リン」
- 「シニア用」
と書かれたもの、または肉・魚のみのシンプルなフリーズドライが安心です。
② 水分が多いスープ系・ウェット系を取り入れる
スープタイプは水分量80〜90%のものが多く、飲み物感覚で水分補給ができるのが魅力。水をあまり飲まないシニア猫には特に役立ちます。
③ やわらかい食感のものを選ぶ
歯や顎が弱くなってきたシニア猫には、
- ペーストタイプ
- ウェットタイプ
- お湯で戻せるフリーズドライ
など、負担の少ない食感が向いています。
④ カロリーは成猫期より控えめに
シニア猫は基礎代謝が落ちるため、同じ量でも体重が増えやすくなります。おやつのカロリーは成猫期より少し控えめを意識しておくと安心です。
シニア猫におすすめのおやつ 6選

① CIAO ちゅ〜るごはんスープ シニア猫用
- ナトリウム控えめ
- 水分量が豊富
- 食いつきが良い
水をあまり飲まないシニア猫の最初に切り替える選択肢のひとつとして使いやすい総合栄養食です。缶にキャップが付いているので複数回に分けて使用できます。
- 価格目安:1,500円~2,000円(120g×6)
② アイシア 健康缶パウチ シニア猫用
- リン0.08%、ナトリウム0.10%
- タウリン・セレン配合
- 食欲が落ちたときにも使いやすい
ウェットパウチタイプで食べやすく、食欲が落ちているシニア猫の食欲刺激や腎臓ケアを意識したい猫に向いています。
- 価格目安:120〜200円(40g)/1,300〜1,500円(12袋)
③ ママクック フリーズドライのささみ・ムネ肉(ふりかけタイプ)
- 原材料は鶏ささみ・ムネ肉のみ
- 無添加
- お湯で戻すとやわらかくなる
フリーズドライのささみ・ムネ肉をほぐしたふりかけタイプ。食欲が落ちた時に主食の上にふりかける使い方が、シニア猫に特に有効です。
- 価格目安:1,100円~1,400円(25g×2)
④ いなば 焼かつお 高齢猫用 食べ比べ6種セット
- コラーゲンやビタミンE配合
- 水分含有量が高い
- ささみやかつおにはリンやナトリウムが含まれます。
噛む力が弱くなった高齢猫でも食べやすいよう、身が柔らかく仕上げられています。水分補給にもなります。
- 価格目安:850円〜1,100円(6本入り)
⑤ チャオ (CIAO) ちゅ~る 11歳からのまぐろ・かつお
- とにかく食いつきがいい
- 水分補給に
- 投薬補助にも使いやすい
どこででも手に入りやすく、当たりはずれが少ないので継続しやすい。食欲が落ちているときのふりかけ代わりにも便利。緑茶消臭成分を配合し、糞・尿臭を和らげます。
- 価格目安:880円 〜 1,100円(20本入り)
⑥ 手作り:チキンブロス(無塩鶏スープ)
- 塩分ゼロ・添加物ゼロ
- 水分補給に最適
- 香りで食欲を刺激できる
ゆでたとりむね肉のスープを冷ましたもの。製氷皿で冷凍しておけば1回分ずつ解凍して使えます。食欲が落ちている時に主食にかけると、香りで食欲を刺激できることがあります。
- 価格目安:食材代のみ
猫おやつの手作りレシピはこちらの記事で詳しく解説しています。

食欲が落ちてきた時のおやつの使い方

シニア期は「食べる楽しみ」を守ることがとても大切です。
- 主食の上にちゅ〜るスープを少量かける
- フリーズドライをふりかける
- 温かいスープで香りを立てる
こうした工夫が、食欲のきっかけになることがあります。
ただし、「おやつだけ食べて主食を残す」状態が続く場合は、病気のサインの可能性も。早めに動物病院に相談しておくと安心です。
まとめ
シニア猫のおやつ選びは、「低リン・水分多め・やわらかさ・低カロリー」を意識して少しずつ切り替えていくのが、体への負担を減らす近道です。
おやつをゼロにしなくて大丈夫。むしろ、シニア期こそ「食べる楽しみ」が生活の質を支えてくれます。
腎臓の数値が気になる場合や療法食を検討中の場合は、おやつ選びも含めて獣医師に相談しながら進めると安心です。
シニア猫のおやつQ&A
- 腎臓の数値は正常です。今のおやつを続けてもいい?
-
今すぐ変える必要はありませんが、7歳以降は予防として低リン・低ナトリウムに少しずつ切り替えておくと安心です。健康なうちからシニア対応に移行しておくと、切り替えのタイミングを迷わずに済みます。
- シニア猫が主食を食べず、ちゅ〜るだけ食べます。
-
ちゅ〜るを1本に減らして主食の上にかける方法が有効なことがあります。ただし食欲不振が1〜2日以上続く場合は、病気のサインの可能性もあるので動物病院へ。
- 腎臓病と診断されました。おやつはどうすれば?
-
診断後は、必ず獣医師と相談して決めるのが安心です。市販のおやつは塩分やリンが多いものが多いため、基本的には控えめに。

